こんにちは。臨床検査技師の佐藤です。
病院で血液検査をされたことがある方はたくさんいらっしゃると思いますが、採血をしている人全員が看護師ではないってご存知ですか?当センターの中央処置室にも1人、国家資格を有する臨床検査技師がいます。
これから当センターの臨床検査技師は中央処置室でどの様な仕事をしているのか、そして普段患者として来院される際には皆さんがなかなか見る機会のない風景をご紹介します。
①採血
採血は看護師と協力して1日平均150~200名ぐらいの採血をしています。
採血管は自動採血管準備装置により採血する分だけ発行されます。(1患者1トレイ)
採血の際、必ず患者さん自身に「名前と生年月日」を言ってもらい、患者取り違えが起きないようにしています。また、採血管に貼ってあるバーコードと患者さんがお持ちの整理券をアシストシステムで照合し、採血管が患者さんの物なのか照合し間違いがないか確認をしています。
採血は十分な管理のもと細心の注意を払って実施しております。

②自己血採血の介助
自己血輸血をする為の自己血採血の介助を行っています。(穿刺は看護師が行います)
自己血輸血とは、手術の際の出血に備えて事前に採血をして保存しておいた自分の血液を輸血することです。1回あたり400ml採血して保存します。
同種血輸血(他人の血液)に伴う輸血後感染症や重篤な副作用が無いので安全な輸血が行えます。
臨床検査技師は、重量減圧採血装置の操作や、看護師と協力し患者さんの状態を確認しながら安心して採血できるよう心掛けております。
③検体搬送
採血された検体とお手洗いで採って頂いた尿は、ダムウエイターという小さなエレベーターで2階にある検体検査室へ送ります。

④資材の管理
中央処置室には採血管が10数種類常備されています。自動採血管準備装置への補充、有効期限の確認をしています。

⑤病棟の採血管の払い出し
翌日の病棟分の採血管を自動採血管準備装置で作成し、各病棟へ配布をしています。1日平均80~120名分準備をします。
いかがでしたか?このように当センターの臨床検査技師は検体や生理検査だけではなく、看護師さんと協力しながら中央処置室でも働いています。採血の際、もし検査の事についてご不明な点がありましたら遠慮なくお聞きください!
