救急集中治療科(集中治療部門)フェローシップ・プログラム

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救急集中治療科(集中治療部門)フェロープログラム紹介

当部門は集中治療専門医を取得するためだけの養成施設ではなく、
最善の医療を患者に届けるための
共通言語を話す集中治療医の育成

を目指しています。

“最善の医療”を患者に届けるためにはどうすれば良いでしょうか?
まずは患者さんがどの様な病態にあるかを把握する必要があり、その為には鑑別診断の力と病態生理学の知識が必要になります。患者さんの病態を把握した後は、どの様な検査や治療を行っていくべきかについて、世界と日本ではどの様にすることが標準であるのかを知っている必要があります。しかし、ガイドラインで推奨されている治療であっても、目の前の患者にとってその治療法が最善であるとは限りません。患者の病態、その患者が受け入れられる治療による肉体的・精神的負担、患者が治療に求めるゴール、その施設の環境などによって “最善の医療”の内容は変わってきます。

最善の医療を患者に届けるために、集中治療医は患者とその家族と向き合う必要があります。患者とその家族と向き合った結果、自分が最善と考える治療をチームの他のメンバーと共有するためには、その思考過程と判断の根拠を言語化する必要があります。思考過程と判断の根拠を言語化できなければ、他のチームメンバーが治療を引き継ぐ度に方針が変更されるなど、チームとしての一貫性がなくなり、患者が大きな不利益を被ることになります。
当部門では、自分の思考過程と判断の根拠を言語化するための共通言語として、鑑別診断の能力、病態生理学の知識、ガイドライン、論文、施設の限界を認識する力、コミュニケーション能力、医療倫理の知識を重視しています。どの様な医療施設で働いたとしても、最善の医療を患者に届けるためにこれらの共通言語を駆使しながら、チームとして最善の医療を患者に届けられる集中治療医の仲間を増やすことが私たちのミッションと考えています。

その他の特徴として、

  • Closed ICU
  • 循環器内科を含めて内科全般、心臓血管外科、脳神経外科、一般外科術後の 患者管理
  • 各領域における米国専門医を含めた他科指導医に気軽にコンサルテーション出来る環境
  • 他科やコメディカルと合同のシステマティックなベッドサイド回診
  • 後期研修医、コメディカルで構成されたICU専属チームを統率する集中治療医としてのリーダーシップの育成
  • 診療中に生じたクリニカルクエスチョンに対する答えを見つけるための検索力の育成
  • 米国集中治療専門医/米国呼吸器専門医である指導医からの指導
  • 学会やジャーナルへ発表するための活動的な臨床研究
  • 気道管理、ECMOのカニュレーション、REBOA挿入、気管支鏡による大量喀血対応など、集中治療医に必要な手技の定期的なシミュレーション教育
  • 週1回の多施設ジャーナルクラブ(以下のリンクを日常診療にお役立てください)

救急集中治療科(集中治療部門) Journal Club

多施設合同で行っているウエブカンファレンスです。
最新のエビデンスを得ると同時に、文献の読み方を身につけることができます。

プログラムの種類

① 集中治療コンバインプログラム  期間:2年間

東京ベイ・浦安市川医療センターの集中治療部門と、聖マリアンナ医科大学(救急医学)、練馬光が丘病院(集中治療部)、横須賀市立うわまち病院(集中治療部)とのコンパインプログラムです。プログラムの半分をコンバイン施設で行います。
各研修施設の特徴

  • 練馬光が丘病院総合診療科
    東京ベイ出身の指導医のもと、集中治療室を出た後の中長期管理と内科病棟管理も学ぶことが出来ます。総合内科部門および救急部門と三位一体となり運営しており、総合医としての土台を築くことができます。
    練馬光が丘病院総合診療科の雰囲気はこちら

いずれも所属出身の専門科は問いません。

② 救急・集中治療プログラム  期間:1年間〜

東京ベイ・浦安市川医療センターの集中治療部門と救急外来部門とのコンバインプログラムです。プログラム期間の半分は救急外来部門で行います。
救急外来での診療を継続して行いたい場合のプログラムです。
救急搬送受け入れは年間1万件前後と多数の急性期疾患の受け入れを行っています。

③ 麻酔・集中治療プログラム  期間:1年間〜

東京ベイ・浦安市川医療センターの集中治療部門と麻酔科とのコンバインプログラムです。プログラム期間の半分は麻酔科で行います。
麻酔業務にも携わりながら集中治療管理を学ぶプログラムです。
特徴としては

  • 幅広い診療科の麻酔経験が可能
  • 整形外科手術では神経ブロックを経験可能
  • 小児麻酔や帝王切開も経験可能
  • 心臓血管外科の症例も多く、かつMICSやTAVIの麻酔も豊富に経験することが可能
  • 心臓血管麻酔専門医認定施設である

施設認定

学会・協議会名施設認定
日本集中治療医学会専門医研修施設

【医師 救急集中治療科 (集中治療部門)フェロー 常勤】職員募集要項

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