真のプロフェッショナルが管理する集中治療室

皆さま、こんにちは。
今月から毎月私たち東京ベイ集中治療科の活動を発信させていただきます。

第1回の今回は、当院集中治療室(ICU/CCU)の紹介をさせてください。

当院ICU/CCUは18床の病床を有し、総合内科、循環器内科、一般外科、心臓血管外科、脳神経外科など全ての診療科における重症患者の方の管理を、集中治療医と各科医師、そして、看護師、薬剤師、リハビリスタッフなど多職種多領域の医療スタッフ全員で力を合わせて治療にあたっております。

東京ベイにおける「クローズドICU」とは

日本の多くのICUは、「オープンICU」というシステムで、各科の主治医のみで患者管理を行っています。(例えば、重症心筋梗塞の方がICUに入院した場合、循環器内科の主治医が治療を行い、集中治療医は関与しません。)
当院のICUは「クローズドICU」というシステムで、ICUに常在する集中治療医が中心となり、ICUに入院するすべての重症の方の治療管理をしております。
「クローズド」と聞くと閉鎖的でネガティブな印象を持たれる方もいるかもしれませんが、このシステムは「各診療科の医師を排除し、集中治療医だけで管理を行う」というものではなく、各診療科の医師とICUのスタッフがより良い形で協力しあい重症患者さんにベストの治療を行うためのICUのシステムです。

各領域の専門医なくして診療することはできません。
先ほどの重症心筋梗塞患者の例で考えますと、心筋梗塞の根本的な治療は、カテーテル治療や手術であるため、循環器内科医や心臓外科医の力が必要となります。
心臓カテーテル治療や冠動脈バイパス手術によって病状が回復し、治療後は一般病床に入院する方も大勢いらっしゃいますが、中には重症心不全を合併し、人工呼吸器や心臓補助装置などの機械による呼吸循環サポートが必要になり、ICUに入室される方もいらっしゃいます。
そのような重症な方は、秒単位・分単位で24時間めまぐるしく状態が変化します。
一人の主治医のみで管理をするのでは、めまぐるしい変化に対応できないこともあります。
また、昨今の医療の進歩により、重症の患者管理や人工呼吸器などの機械の管理にも、高い専門性が求められます。

そこで集中治療医をはじめとしてICUで重症患者管理を行う専門家達の存在が必要になります。
循環器内科医・心臓血管外科医が心臓のプロフェッショナルであるように、集中治療医は「重症患者管理のプロフェッショナル」です。
集中治療医の役割は、「日々の全身管理」や「急変対応」は勿論の事ですが、内科・外科などの各専門医の守備範囲を横断的に把握し、時にはオーケストラの指揮者のように「その方に“今”必要な処置・治療を見極め包括的に管理すること」こそ、最も求められる役割です。
もちろん、オーケストラを構成するのは医師だけではありません。
看護師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士、臨床工学技士、栄養士など、それぞれが集中治療のプロフェッショナルとして、「重症な方が元気に退院する」というゴールに向かい一致団結して診療を行っています。


朝の回診風景
毎朝必ず、患者さんのベッドサイドに集中治療科医師、各診療科医師、看護師、リハビリスタッフが、集まって意見を交換し、重症患者さんにとって最善の方針が立てられるようにしています。

東京ベイ集中治療科の「強み」

・米国集中治療専門医の資格を持つ指導医を中心に、重症かつ複雑な病態の方に適切な管理を行っております。
・全国の集中治療医を対象に人工呼吸器セミナーを開催し、重症呼吸不全の管理において全国トップクラスであると自負しております。
・当院のハートセンター(循環器内科・心臓血管外科)は開院6年目にして全国屈指の豊富な症例数を誇っております。重症な心血管疾患を持つ方の管理において、毎朝のICUカンファレンスを通じて、密接な連携をとりながら診療にあたっております。
・本邦ではまだ発展途上である神経集中治療にも力を入れており、重症の脳卒中、頭部外傷、てんかん重積などの方も、脳外科・神経内科と連携しながら管理しております。

当院集中治療室は、真のプロフェッショナルが管理する集中治療室です。
浦安・市川地域の先生方、もし重症管理にお困りの患者さんがいらした際は、24時間いつでも東京ベイICUへご連絡ください。
先生方からのご連絡を集中治療科スタッフ一同お待ちしております!

文責:集中治療科 片岡 惇

◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター 救急集中治療科(集中治療部門)

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