ジャーナルクラブ
今回の多施設ジャーナルクラブは、当センター総合内科からローテート中の石塚医師が、ACSに対するPCI後のDAPT期間についてのRCTについて発表してくれました!
本年Lancetより発表された多施設RCT (SMART-DATE study)です。韓国での研究です。
現在ACSに対するPCIでDESを留置した場合は、12ヶ月のDAPTが推奨されています。しかしDAPTの長期投与は出血リスクもあり、出血リスクが高い場合は6ヶ月で中断することも提案されています。
今回は、6ヶ月での中断が、12ヶ月継続と比較して、死亡および心臓や脳の虚血イベント発生について、非劣性かを検討した研究です。
論文の統計学的結果そのものは非劣性というものでしたが、心筋梗塞発生は6ヶ月群で有意に多く、臨床的には安全とは結論できない、という結果でした。
2018年に発表されたESCガイドラインでは、DAPT開始時にPRECISE DAPT scoreで出血リスクを評価、高ければ6ヶ月でのDAPT中止を考慮
DAPT12ヶ月継続時点で、DAPT scoreで塞栓リスクを評価し、高ければDAPT継続を考慮
となっています。
シュミレーション
今回はPCPSトラブルシュミレーション
いつ起こるかわからない緊急事態に備え、定期的にシュミレーションを行なっています!
突然回路が詰まって回路交換が必要になったことを想定し、医師、看護師、MEですべきこと、手技を確認しました!
最後に突然電源が切れたときの手回しも確認
院内レクチャー
今回は、救急集中治療科フェロー 石塚医師が、総合内科の医師向けに、酸素療法についてのレクチャーをしてくれました!
低流量システム、高流量システムとは?
リザーバーマスクの観察ポイント
高流量システムの仕組み、ベンチュリー現象
インスピロンを実際に体験し、設定方法、観察方法などを学んでいただきました!