みなさん、こんにちは3南病棟看護師です!3南病棟はハートセンターを中心とした病棟で、ハートチームの多職種が連携し患者さんを多方面からサポートしています。病棟看護師の役割として、患者さんの「衣食住」を整え、入院中のストレスを軽減しつつ治療に専念できるようにお手伝いしています。今回は、「食」に関して病棟看護師と管理栄養士がどういった形で連携し患者さんとかかわっているかお話したいと思います。
病気の影響や入院中のストレス等、多くの要因があると思いますが「お腹が減らない、食欲がない」などの食欲不振の訴えがあり、中々食事を摂れない患者さんも多くいます。また食べることは人間の基本的ニーズであり、不足することでQOL(生活の質)の低下を招くこともあるため、食事はとても大切です!!病棟には心疾患専門の「食」のスペシャリストである管理栄養士が勤務しており食事の面で大きくサポートしています。
病棟看護師は、患者さんの食事摂取量を把握するために摂取量をチェックしています。心不全や心臓手術後の患者さんで、中々食事が食べられない方に対して嗜好を伺いそれに応じて食事が提供できるように管理栄養士へ連絡相談を行い調整していきます。また管理栄養士も昼食時間になると、気になる患者さんのお部屋へ訪室し話を伺って、そこで食事内容や形態の調整を行います。また、多職種カンファレンスでは管理栄養士からも栄養面でのアドバイスを受け、意見交換を行い多方面で患者さんを支えています。例えば皮膚状態が悪い患者さんに対して栄養面でどういった栄養補助が必要かなどのアドバイスを頂いてます。
心臓病と食事療法には大きな関わりがあります。心疾患を患う患者さんのお食事は原則として減塩食を提供していますが、退院後に減塩食を解除してしまいますとまた病気を繰り返すこともあり、退院後の食事療法は継続が必要です。退院前に管理栄養士より減塩について食事のとり方や食事バランスに関して食事指導があります。
看護師も患者さんの入院前の食事状況を把握し管理栄養士と共有し合います。栄養指導では患者さんと食生活上での目標設定を行い、指導を進めています。また不安に思っていることなどを相談できる場でもあります。栄養指導を受けた後は病棟看護師と指導内容の振り返りを行うため、そこでまた理解を深めることが出来ますね!
このようにハートチームでは多職種の連携を大切にしながら患者さんの生活面、栄養面をサポートさせて頂いています!入院中に不安なことや疑問に思うことなどがあれば遠慮せず看護師に声をかけて下さいね!
ハートチームシンフォニー:病棟看護師×管理栄養士
生活の中で欠かせない食事ですが、1日の活動に限らず、心臓病治療を進めていくうえでも重要になります。食事の中に含まれる栄養に関しては、管理栄養士が塩分や野菜量など細かく計算して調整しております。そしてそれを病棟看護師が患者さんに提供し、患者さんがどれくらい食べられているのかなどを管理栄養士と情報共有し、患者さん一人一人の食事を調整しております。当たり前のように出ている心臓病のための食事の背景には、こうした綿密な情報共有のもとにつくられていることを実感していただければと思います。