小さな異変も見逃さない循環器病棟のチームナーシング

3階南病棟は循環器内科・心臓血管外科・総合内科の患者さんが入院されている43床の病棟です。
ハートチームの一員として病棟では術前・術後の管理や心不全治療を行っています。
入院中の治療や日常生活の援助、退院支援など身体的、精神的なサポートを行っています。
今回は病棟看護師の一日の流れをご紹介したいと思います。

当センターではチームナーシング制をとっており、3南病棟では2チーム(A・B)で43床を看ています。
朝は8時半から全体の申し送りを行い、夜勤看護師からの夜間の申し送りがあります。
その後A・Bチームとそれぞれミニカンファレンスを行い、朝の時点で患者さんの情報共有や方針などの確認を行います。

カンファレンス終了後業務開始です。
それぞれの患者さんに予定されている検査を確認し、安全・安楽に受けることが出来るよう必要事項の確認、時間の調整を行っています。

また検査の合間をぬって清潔ケアを行っていきますが、開心術後の患者さんなどは創状態に応じて清拭やシャワー浴を医師と相談しながら検討し、可能な範囲で清潔に保つことが出来るよう援助を行います。
心不全などの患者さんはシャワー浴など全身が温まるようなことが大きな影響となり、状態が悪化することも少なくありません。
そのため医師と相談しながら、安全に清潔を保つことが出来る方法を選択していきます。
患者さんのADLに応じて必要なときにはシャワーの介助も行っていきます。

検査や清潔ケアの合間に点滴投与などの治療や処置も行っています。
毎日担当の看護師が心臓血管外科の医師とともに、術後の患者さんの創部回診も実施し医師だけではなく看護師サイドでも記録、管理を行っています。

昼食前には患者さんの血糖測定を行い、インスリン注射の準備・実施、食前内服薬の配薬をします。
自分でご飯を食べることが難しい患者さんには食事の介助を行い、口腔ケアまで介助をしていきます。
その後、食後の内服薬を患者さんへ配薬します。

午後はAチーム・Bチームそれぞれでカンファレンスを実施します。
カンファレンスでは患者さんの治療方針の確認やケアについてチームメンバーで話し合いをしています。
ときには看護師だけでなく、医師をはじめとした多職種間で患者さんの方針について話し合うこともあります。

16時半には日勤のリーダー看護師から夜勤看護師への日中の患者さんの状態の申し送りをします。
17時からは夜勤帯看護師へと業務が引き継がれ、日勤帯の看護師の業務は終了します。

このように私たち病棟看護師はさまざまな職種と連携を行うとともに、日勤・夜勤帯それぞれの看護師間でもきちんと引き継ぎを行いながら患者さんへの看護を行っています。
心臓疾患の患者さんは急な状態変化が多く、処置なども多く毎日忙しいです。
しかし、治療によって状態が改善していく過程を患者さんと一緒に共有することができるため、とてもやりがいを感じています。

 

(担当:東京ベイ・ハートチーム 3南病棟看護師)

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