2013年10月に当院心臓血管外科が始まってからホームページにこの言葉を掲げています。

心臓外科というと、どうしても「神の手」系外科医が取り上げられがちですが、実際手術は手先よりも頭でやるものですし、そもそも外科医1人では手術もできません。
手術の結果を決める因子として外科医の腕は非常に大きいですが、それと同時にチームメンバー各々の実力、それらを最大限活かせる外科医のリーダーシップとチーム力が極めて大きいのです。

より良い心臓病治療を受けるためには「神の手」より「ハートチーム」

よりよい医療を受けるには、誌面上の「神の手」情報に飛びつく前に、そこに優秀な内科医がいるか、優秀な麻酔科医や集中治療医がいるか、優秀な看護師、臨床工学技士、理学療法士、検査技師、放射線技師がいるか、その優秀な人材が円滑に連携して最大限力を発揮できているかと考えてください。
しかし、当然ネットや病院ランキング本にはそのような情報はなく、知る由もないのが実情です。
我々のホームページでは医師だけでなく、東京ベイの心臓手術をはじめとする循環器診療を支えるチームメンバーを多く紹介しています。
それは我々が、チーム力を重視していること、一部の医師だけでなくチームメンバー全員の力が東京ベイのセールスポイントであると考えていることを示しています。


「ハートセンター・ICUチームによる回診風景」

世の中にハートチームという名の組織は多いですが、東京ベイのように心臓外科医と循環器内科医の垣根がないチームは数多くありません。
外科医が内科医より強い施設では、カテーテル治療が適していても手術の方針になるケースが見られたり、内科医が外科医より強い施設では、手術が適していてもカテーテル治療の方針になるケースが見られます。
東京ベイでは、それぞれの患者さんにとって最適な治療方針を立てるために、外科医と内科医が常に同じ立場でともに考えています。
患者さんに手術を乗り切る体力があるかどうか、こういう判断には理学療法士や看護師の意見が非常に重要であり、治療方針を決めるカンファレンスには医師以外の職種も多く参加しています。
まずは最適な治療方針を選択する、それが最も重要なことです。

当院ハートチームによる心臓手術の実際

心臓手術には心臓外科医以外に麻酔科医、手術室看護師、臨床工学技士が参加し、すべてのメンバーの実力が結果にかかわると言えます。
東京ベイは心臓病以外の診療を行う総合病院ですが、心臓手術は固定メンバーで行っており、心臓専門病院と同等の専門性を確立しています。
我々心臓外科医が力を最大限発揮できる心臓手術チームであり、国内外から当院心臓手術の見学に訪れる医師らからは、当院の麻酔科医、手術室看護師、臨床工学技士の高いスキルに毎度高い評価のコメントをいただいています。
また、手術中も循環器内科医との連携プレーが重要です。
当院の心臓手術では、心エコー専門の循環器内科医が術中に手術の出来を厳しく評価します。
仲は良くても馴れ合いはありません。


「外科医、麻酔科医、臨床工学技師、看護師が一丸となって行う心臓手術」

心臓手術後は集中治療医が心臓外科医と連携を取りながら24時間体制で患者さんの治療を行っています。
心臓外科医は当直で疲弊することなく常に手術にすべての力を注ぐことができます。
集中治療室にも循環器に特化した看護師チームがあり、手術室同様に高い専門性を確立しています。
さらに、他科との連携がスムーズで、万が一心臓以外の合併症が起こっても、迅速に対応することができます。
心臓専門病院にはない東京ベイの強みです。

リハビリを担当する理学療法士にも心臓に特化したチームがあります。
彼らは術前から患者さんにかかわって、手術の効果が最大限発揮できるよう患者さん個別にリハビリプログラムを作って、早期回復をサポートしています。
心臓手術患者さんが入院する3階南病棟は、循環器に特化した病棟で、我々心臓外科医が信頼する循環器エキスパート看護師が活躍しています。

東京ベイには千葉県や東京都だけでなく、全国から心臓手術を受けに患者さんがいらっしゃいます。
我々は患者さんの期待を超えられるよう、チームメンバー個々の実力とそれを最大限発揮できる環境に日々磨きをかけています。
もし心臓手術が必要と言われたら、「神の手」よりも「チーム力」で選んでみてはいかがでしょうか。
ぜひ東京ベイでその力を実感してください。

文責:心臓血管外科部長 田端 実

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私たちは心臓血管外科・循環器内科・コメディカルの垣根を取り払い、患者さんの心臓や血管の病気をハートチーム全体で診察し治します。

東京ベイのハートセンター心臓血管外科では、個人の高いスキルは当然のことであり、それを最大限引き出すチーム力があります。

当院のTAVIチームは心エコー・CT、カテーテル治療、心臓手術、心臓麻酔、医療機器や放射線装置、リハビリ、すべての一流が揃うチームです。

心臓血管外科では、胸骨を切らない低侵襲心臓手術(MICS、ミックス)を積極的に行います。

それぞれの患者さんがベストな選択をできるよう、我々は十分に説明し、患者さん・ご家族といっしょにじっくり考えます。

9割以上の血栓が心臓の左心耳という部分で形成されることが知られており、左心耳を閉鎖あるいは切除することが脳梗塞予防に有効です。

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