ハートチームになるために;Cardiologistの日常、そして救急。

東京ベイの循環器内科では、心臓血管外科、総合内科、集中治療科、看護師、臨床工学士、検査技師、放射線技師、理学療法士など、様々な診療科・職種とハートチームを作り、一人の患者の心臓を守っています。
ここでは我々循環器内科医の1日をご紹介します。

日勤帯、朝の時間はカンファレンスが続きます。
まずは8時のハートチームカンファから始まります。
そこでは循環器内科、心臓外科、他職種が集まり前日に治療した患者の振り返り、当日治療予定の患者をハートチームで共有します。
治療中の患者で相談があれば、皆で意見を出し合い、最善の治療へとつなげます。
その後は循環器内科医でのカンファレンスを行い、その日にカテーテル室で行う治療を全員で共有します。

8時30分からは総合内科との循環器カンファレンスです。
総合内科、循環器内科合同で、入院中の循環器症例から1例提示し、治療方針を協議します。
循環器内科、内科両方からも積極的な意見が飛び交い、最新のエビデンスに基づき、かつそれぞれの患者の背景まで考慮し最善の治療ができるよう心がけています。
当センターでは循環器内科の患者は循環器内科、総合内科の医師両方が担当医となり、一緒に協議しながら日々の診療を行っています。
毎日カンファレンスで顔を合わせることでお互いに考えを統一し、両方の目で患者の診療を行っています。

循環器カンファが終わればICU回診です。
循環器内科の重症患者は、集中治療医と合同で方針を決定し、毎日の治療を行なっていきます。

日中は、循環器外来での診療か、または病棟患者を回診しての診療が続きます。
回診中に、総合内科の先生や他科から新たな患者の相談を受けることは少なくありません。
その都度対応し、一緒に患者を見させてもらいます。

日中業務で病棟回診以外では、カテーテル、心エコー、ペースメーカー植え込みアブレーションといった、検査・治療を行っています。
各診療実績について簡単にご説明します。
2016年には冠動脈造影検査950件、経皮的冠動脈形成術は432件まで増えてきています。
心エコーについては、2016年は経胸壁心エコー4656件、経食道心エコー805件、負荷心エコー444件と、日本有数の数を誇ります。
2016年度からは不整脈の先生が来られ、2016年のアブレーション73件、ペースメーカー植え込み54件となっています。
2012年に開設以来、どの分野の検査の件数も増え続けています。

循環器救急は365日24時間対応です。
東京ベイでは年間約8000台の救急車を受け入れ、救急診療科が最前線で診療に当たります。
心筋梗塞の患者が来れば、途絶した血流による心筋壊死の度合を最小にするために、休日や夜中でもカテーテル専門の循環器医が駆けつけカテーテル治療による血行再建が90分以内に達成できる体制を整えております。
そのためカテーテル担当医師は皆病院の近所に住居を構えております。
もちろん循環器内科医だけでは緊急の治療はできません。
看護師、臨床工学士、放射線技師がいつでも揃う体制のもと、年間150例以上の緊急カテーテル治療を行っています。

このように、私達循環器内科は、様々な診療科・職種と協力し合い、一人の患者の診療に取り組んでいます。
私達は今日もあなたの心臓をチームで守るべく、日々成長を続けています。

◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター ハートセンター

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