心臓病治療は薬の選択もチームプレー!~ハートチームにおける薬剤師と医師の連携~

こんにちは、東京ベイ・浦安市川医療センター ICU病棟薬剤師の鈴木・並木と心臓血管外科・循環器内科病棟(3南病棟)薬剤師の藤崎です。私たちは患者さんの入院から退院までの経過において主に薬の管理を行っています。
今回は、各病棟でどのように患者さんと接しているかご紹介します。

まず、ICU薬剤師はICUに入室している患者さんへ最適な治療を提供できるよう医師や看護師を始めとした医療スタッフとチーム医療を行っています。ICUで行っている私たちの取り組みについて一部を抜粋してお話ししたいと思います。

  • 薬剤選択、薬剤投与設計
    重症患者さんは、薬剤の体内での動きも常に変化しているため、個々の患者さんに合わせた薬剤選択や薬剤投与量が必要になります。そこで薬剤師は薬剤の特性や排泄経路などを考慮した上で、心臓血管外医師や循環器内科医師、集中治療科医師、他職種と協議し、薬剤選択や投与を行っています。
  • 副作用モニタリング
    薬剤を投与していると治療に必要な作用(主作用)だけでなく有害な作用(副作用)が現れることがあります。ICUでは多くの薬剤を使用しているので副作用が現れる可能性も高くなります。薬剤師は検査値や薬剤血中濃度等のモニタリングを行う事で副作用の回避、軽減に努めています。

こちらが心臓血管外科患者や循環器内科患者の回診の様子です。このように回診に同行することで適切な薬物治療が行われているか確認し、積極的に介入を行っています。

次に3南病棟での取り組みについてご紹介します。

  • 手術前・手術中使用薬剤調整
    3南病棟では心臓血管外科の手術前の患者が入院しています。手術前は手術に影響のある薬剤(血液をサラサラ系薬剤やアレルギー薬剤等)の確認を行い患者様に不利益が起こらないようにしています。この時、手術に不適の薬剤があれば手術中にも用いることのできる薬剤に変更依頼をしています。

手術終了後ICUで術後の全身管理を行い、状態が安定すると再度3南病棟に戻ってきます。

  • 手術後使用薬剤調整
    手術後は患者さんの状態が変化しやすいため薬剤調整が必要になる場合があります。例えば、血圧が目標値より高い場合は血圧を下げる薬を開始します。この時、患者さんの状態や基礎疾患等により適切な薬剤が異なるため医師と協議を行い、最適な薬剤を確認しています。
  • 服薬指導
    入院中に使用している薬剤について、患者さんのところに訪問し説明を行っています。どのような薬剤か、副作用情報、今後の生活上の注意等の説明を行っています。患者さんからの薬剤に関する質問があればこの時に確認しています。また、退院以降の薬剤管理についても確認しています。薬剤量が増えることで管理がしにくくなる場合に一包化(薬剤を1つのパックにまとめること)を行い薬剤管理のお手伝いをしています。

集中治療科医師の声

集中治療室では様々な薬剤を使用する必要があります。刻一刻と状態が変わる重篤なかたに対し、薬剤の量や投与方法を適切に判断することが必要です。また、思いもよらぬ薬の副作用もあります。
専門家である薬剤師が集中治療室に常駐していることで、これらの難しい判断をミスなくスムーズに行えています。

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