ファイト一発!メカ担当2職種の阿吽の呼吸〜ハートチームの多職種連携〜

こんにちは、臨床工学技士の高畠です。今回はハートチームにおけるメカ担当の2職種とも言える臨床工学技士と放射線技師に焦点をあて、心臓病治療におけるその協力についてご紹介させていただきます。
臨床工学技士は医療機器全般を扱い、特に生命維持管理装置(透析装置、人工心肺装置、人工呼吸器等)を操作・管理する職種です。
放射線技師はその名の通り、医療における放射線を扱う職種で放射線を利用した機器(レントゲン装置、CT装置等)を使用して身体の撮像、検査などを行います。

<部署ページも是非ご覧ください>
◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター  臨床工学室
◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター  放射線室

お互いの業務をサポート

この2職種が連携している場は主に血管造影室や手術室で見られます。

東京ベイ 血管造影室

血管造影室では放射線技師は検査に必要な血管造影装置操作して術者である循環器内科医のフォローアップを行い、臨床工学技士は治療に使用するワイヤーやバルーン等のデバイスを術者へ出したり血管造影装置以外の治療機器を操作し、術者をサポートします。
緊急のカテーテル治療現場、特に夜間帯の時は様々なデバイスや装置を使用するため、人手が足りないことが多々あります。そんな中で臨床工学技士、放射線技師はお互いの業務をサポートしあい、業務効率を何倍にも引き上げられるよう心がけています。例えば血管内超音波検査装置(IVUS)を我々臨床工学技士が操作している間、準備しているデバイスを代わりに放射線技師に出してもらったり、逆に放射線装置の操作をしている間はモニタの移動などを臨床工学技士が代わりに行ったりしています。

心臓カテーテル手技中の一場面

医師
心機能よくないからIABP入れるよ!準備して!
臨床工学技士
わかりました、今から準備していきます!
医師
~~ワイヤーと~~セット出して!
放射線技師
はい!このデバイスで大丈夫ですか?代わりに出しますね
臨床工学技士
はい!よろしくお願いします!

*IABP挿入準備中・・・

医師
ちょっと手が離せないから放射線装置代わりに操作して
放射線技師
わかりました、モニタ動かしてもらっていいですか?
臨床工学技士
はい!モニタ動かしていきますね

*IABP・・・心臓の働きが弱まっている患者さんに使う補助循環装置

我々東京ベイハートチームの技士と技師はお互いの業務を共有し、臨機応変に手助けしあうことで、1秒1秒で状況の変わる重症患者さんに対する迅速かつ最善の治療を目指しています。

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