~放射線技師と救急看護師の連携を目指して~

みなさんこんにちは。放射線室の藤元です。本日は、放射線技師と救急看護師の関わりについてお話します。

24時間365日、いつでも緊急対応可能な体制づくりへ

私達放射線技師は、日々救急看護師と共に業務行う機会が多く、その中で特に関わりをもつ検査として血管造影検査があります。循環器疾患である急性心筋梗塞は来院から治療までが90分を超えると患者さんの予後が大幅に悪くなると報告されており、私達コメディカルとしても迅速に治療を行える環境を作る必要性があります。
現在、放射線技師は24時間365日緊急対応可能な体制をとっておりますが、やはり我々だけでは時間短縮には限度があります。

緊急心臓カテーテル検査の一場面

某日午前3時、東京ベイ救急外来
医師「心電図、採決結果から急性心筋梗塞ですね、すぐに緊急カテーテル治療をしましょう」
看護師「わかりました、放射線科に連絡します」
看護師「すみません、放射線科ですか?いま救急外来に急性心筋梗塞の患者さんがいます、今から至急準備できますか?」
(当センターでは、緊急カテーテル治療時には看護師から放射線科に入室時間を電話で連絡します)
放射線技師「わかりました、今から準備します。準備出来たら連絡するので血管造影室に上がってきてもらえますか?」

ここぞに強い!東京ベイハートチームのチーム力

放射線技師の視点から看護師さんへ

放射線技師Bさん
うちがこんなにすごいのは看護師さんのおかげ。困ったことがあれば電話1本ですぐに駆け付けてくれたり、緊急時の対応も優れていたりで本当頼りになるんですよ

緊急検査を行う際私たちは、救急看護師から連絡をもらい緊急検査の準備・対応を行っていますが、連絡が遅くなってしまうことで私達の対応に遅れが生じ、結果的に治療自体の開始が遅れてしまいます。このことからも、いかに救急看護師の連絡をもらう速さが重要であると言えます。

看護師の視点から放射線技師さんへ

看護師Aさん
放射線技師の方々は放射線の知識はもちろんのこと心血管系管やそれ以外の血管走行の知識も豊富で、普段カテーテル治療に入らない看護師に対してもとてもよく教えてくれます。また、積極的に造影室内で私たちのフォローをしてくれるので連携がとても取りやすいです。

今後も引き続き、救急看護師と、密に情報共有を行い適確・かつ迅速な対応を心掛け、より良い医療を提供したいと思います。

放射線技師と救急看護師の連携〜編集長から〜

放射線技師と救急看護師はお互いの武器を生かしあうことで、より連携を強固なものにしています。カテーテル室では救急看護師は急性期である患者さんの訴えやバイタルサインを見逃さず、瞬時に最善の動きができる対応力。放射線技師は医師の手技を円滑に進めるよう先読みをした放射線装置の操作、患者さんに影響する放射線量や造影剤量の観察。それらの情報を常にチームで共有していくことでよりよい医療を患者さんへ提供しています。

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