心筋シンチグラフィー

心筋シンチグラフィーは、心筋に集まる特殊薬(放射性医薬品)を注射して心臓に血液が十分に届いているかどうかを判定する検査です。冠動脈の閉塞や狭窄を形態的に評価することができる心臓カテーテル検査や心臓CT検査とは異なり、虚血の有無などに関して心筋細胞の状態を調べることができるのが心筋シンチグラフィーの特徴です。

1. 心筋シンチグラフィーとは

心筋シンチグラフィーでは、放射性医薬品を注射して薬から放出される微量のγ線を体外のカメラで撮影します。薬は心筋に流れ込む血液の量によって多く集まったり、少なく集まったりします。この薬の集まる程度から、心臓に血液が十分に届いているかどうかを判定します。
心筋シンチグラフィーでは多くの場合で運動や薬物などの負荷をかけて検査を行います。冠動脈が狭窄している患者さまで、日常生活では困らないものの走ったり階段を上ったりすると胸痛や息切れなどの症状が出てくる方が多くいます。運動によりいつもより多くの血液を必要とする時に、必要な血液を送ることができないぐらいの冠動脈の狭窄があるためです。心筋シンチグラフィーでは運動や薬物などで負荷をかけた後に放射性医薬品を使用して心筋に流れ込む血液の量を判定します。これを安静の場合と比較することで、心臓の負荷状態と安静状態での血液の流れ込む量にどのくらいの差があるのかを見ます。この結果は冠動脈の狭窄を治療する必要があるかどうかの判定の参考になります。また、この負荷心筋シンチグラフィーが正常の場合は、その後の心筋梗塞や狭心症などの心血管イベントが起こりにくい事がわかっています。

2. 検査時間

合計で約4時間程度です。
撮像:約30分×2回(負荷時と安静時)
待ち時間:負荷時と安静時の間に約3時間お待ちいただきます

3. 注意事項

・検査で使用する放射性医薬品は、量としては微量で、副作用はほとんどなく被爆による体への影響の心配はありません。
・検査で使用する放射性医薬品は有効期限が短いため、届いた当日に使用しなければなりません。そのため検査が受けられない事情がありましたら、検査の前日までにご連絡をお願いいたします。

(文責:神尾恭弘、小船井光太郎)

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