卒業生の声

伊藤 光

略歴:2017年昭和大学医学部卒業。国保旭中央病院で初期研修修了。2019年度より東京ベイ・浦安市川医療センター救急総合内科コース(伊東市民病院コンバインプログラム)所属。2022年度より同院呼吸器・集中治療科フェローシッププログラム所属。

3年間の後期研修プログラムは臨床・教育・研究という分野で幾度となく成長する機会を与えてくれました。医療を提供する目的は患者さんの生活を支援することにあり、ひとつの疾患を治療するだけでは達成し得ません。急性期から慢性期、そして終末期まで抱えるトータルペイン(身体的・心理的・社会的・スピリチュアルな4つの側面)と向き合い、多職種と連携してトータルケアを実践することは、医療者として生涯の宝物になるはずです。

救急総合内科コースは基幹の東京ベイと連携先の地域病院(伊東市民もしくは志摩病院)で1.5年間ずつ研修を行います。東京ベイ最大の特徴は各専門科(循環器・呼吸器・消化器・腎臓内分泌糖尿病・膠原病・感染症・神経内科)があるなか、入院患者さんの診療を総合内科が主治医として担当することです。各専門科との共通言語を育み、良好な関係を維持しながら最良のケアプランを提案し、多職種との連携を舵取りしていきます。米国で診療経験のある指導医も多く、国際基準の医学知識を学べるだけでなく、毎日開催されるカンファレンスでは自分の考えを言語化する能力を鍛え、フィードバックも多く受けられます。伊東市民最大の特徴は内科疾患全てにおいて、救急外来・入院(急性期・慢性期)・退院後外来の診療に当たることです。重症患者の初期診療から集中治療、脳卒中リハビリテーションや地域ならではの手厚い在宅支援など、東京ベイの内科では経験できないことが数多くあります。地域のリソースに沿って最良の選択肢を考えるため、自身の診療能力を実践し試される場となっています。

ひとりの患者さんの急性期から慢性期、終末期まで携わることは非常にやりがいのある仕事だと感じています。これまで得た知識と能力を展開していくのに呼吸器・集中治療領域に大きな可能性を感じ、フェローシップに進むことに決めました。ぜひ興味のある方は、一度見学にいらしてください。お待ちしています。

松田 浩直

略歴:2017年福島県立医科大学卒業。大原綜合病院で初期研修修了。2019年度より東京ベイ・浦安市川医療センター救急総合内科コース(伊東市民病院コンバインプログラム)所属。2022年度より伊東市民病院内科所属。

私が上記後期研修プログラムを専攻することにした理由は、患者さん一人一人を全人的に診られるようになりたかったこと、教育環境の整った病院での研修をしたかったことが大きいです。

1つ目の患者さんを全人的に診られるということについてですが、もともと私は臓器別でなく、いわゆる「generalに」患者さんを診られる医師になりたいという思いがありました。そんな中で大学の頃の先輩の紹介もあり、東京ベイの総合内科へ見学に来たことが研修のきっかけでした。当院の総合内科は米国式の総合内科であり循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、腎臓内科、神経内科、感染症内科、膠原病内科などの各専門科の先生方(当院の総合内科出身の先生方もとても多くいらっしゃいます)とともに、心筋梗塞後や間質性肺炎などの疾患を、総合内科医が主治医として診療するシステムとなっています。こういったシステムをとっている総合内科・総合診療科は日本では稀ですが、commonな疾患を専門科の先生方と適宜協議しながら診させて頂くことで得られる経験は、非常に貴重で大きなものであると考えます。

2つ目の教育環境ということに関してですが、当院は日常診療をチーム制で行う体制となっています。主に卒後5年目以降の医師が努めるチームリーダーのもとで卒後1年目から卒後4年目の医師や診療看護師(医療を行う資格を得た看護師)の2-4人が1つのチームとなって診療を行います。一つのチームで十数人から二十数人の患者さんを診療し、屋根瓦式に年度の近い先生から指導を受けながら診療することができます。またチームで診療していくため卒後3-4年目の若いうちに一人で怖い思いをすることはなく、適宜相談しながら日々業務を行うことができます。加えて毎朝の当直症例のcase presentation、各科からの症例ベースや、レクチャー形式の講義、昼の総合内科からのレクチャーなどの多くの教育を受ける機会があり、世界標準の医学知識を身につけていくことができます。初めのうちは多くの講義から知識を浴びるように受け、皆が吸収することに困難さを感じますが、徐々に回数や経験症例が増えていく中で、皆次第と大切なことを身についていきます。

私は救急を含めた初期診療にも興味関心があり、当院では救急科の先生方が初期診療を全て行って下さるので、静岡県伊東市の伊東市民病院での研修も行うこととしました。こちらでは地域の基幹病院として、別の2-3次医療機関まで1時間弱という環境で救急外来での対応から病棟診療まで行います。東京ベイで学んだことを活かしながら、ベイからの3ヶ月毎の派遣で来られる先生方も交えながら和気藹々とした雰囲気で診療を行っていきます。病院や医師寮に温泉が沸いていたり、ご飯も美味しかったりと仕事中だけでなく日常生活も楽しく充実したものとなります。

以上私の中で大きかったところをざっとまとめて見ましたが、他紙面では語り切られない当院での研修の多くの魅力があります。ぜひ一度見学に来て頂き、“general mind”を持った仲間が増えていくことを期待しています。

村田 有里恵

略歴:2017年岡山大学医学部卒.国立病院機構岩国医療センターで初期研修.2019年度より3年間,東京ベイ・浦安市川医療センター総合内科後期研修プログラム所属.2022年度より国立病院機構岩国医療センターで循環器内科医として勤務。

-孤独と不安が人を育てる-
東京ベイの総合内科プログラムの魅力は、「3年間食らいつけば、必ず内科医として自信と実力がつく」ことです。当院では「総合内科」= ‘Hoppitalist’です。つまり「総合内科」が各専門内科からの患者全てを請け負い第一線で診療にあたるのです。急性心筋梗塞で緊急カテーテル治療直後の患者さんがHCUに入ったと思えば、その横に肝硬変・食道静脈瘤破裂でショックの患者さんがおり、いずれも総合内科レジデントが主治医で管理します。当院ICUでの3ヶ月間の必須研修では様々な最重症疾患の全身管理を学びます。そして毎年最低3ヶ月間は協会内の全国の2次救急規模の病院に派遣されます。そこで時に医師ひとりで病院の患者全員を引き受けるというような過酷な環境にも置かれます。また東京ベイの総合内科(GIM)で勤務している間はチーム制であり、卒後5年目からはチームリーダとして昼は自身のチームの患者診療にあたり、当直帯では内科病棟責任者として病棟患者約150人のファーストコールと新入院を一手に引き受けます。アカデミックでありつつ非常に臨床経験が豊富。これらが全て盛り込まれた3年間をみっちり過ごした暁には、「一角の内科医」が育っている、というシステムです。

-青がない時には赤を使えばいい-
様々な内科疾患を全て受け持つ中で、当たり前ですが思い通りにいかないことばかりでたくさん壁が立ちはだかります。しかし3年間を通して、トラブルや困った事案に遭遇した時の経験数は膨大となり、解決に向けての選択肢の幅が無限に増えることを実感します。そして上記のように思えるようになるのです。「青がない時には赤を使えばいい」。

-千里の馬は常にあれども、伯楽は常にはあらず-
このような素晴らしい環境は全て、この総合内科に「名伯楽」たちがおり私たちレジデントを守り導いてくださるおかげです。私は自分のことを「千里馬」と思ったことはありませんが、東京ベイのGIMにいると「自分も千里をも走れる馬になれる」という気持ちになりどんどん実力がついていきます。ひとえに、このプログラムを支えてくださる平岡先生、江原先生をはじめとした素晴らしいスタッフの先生のおかげです。

東京ベイ・GIMでの3年間は、間違いなく私の長い医者人生の中での大きな大きな財産です。皆さんもここで、自身のキャリアの中で宝物となる3年間をぜひ創り上げましょう。

眞柴 貴久

略歴:2017年久留米大学医学部卒業。武蔵野赤十字病院で初期研修修了。2019年度より東京ベイ・浦安市川医療センター総合内科後期研修プログラム所属。2021年度総合内科チーフレジデントを務める。2022年度より九州大学循環器内科に入局。

私はもともと循環器内科を志望していましたが、最初から専門科メインの研修ではなく、3年間東京ベイ総合内科で研修することを決めました。今でもその選択は間違っていなかったと強く感じています。

多くの急性期病院では専門性の高い疾患は専門科が受け持つことが多いと思いますが、東京ベイでは内科系急性期疾患はすべて専門科バックアップのもと、総合内科が主治医として患者を受け持ちます。総合内科出身の専門科の先生も多く在籍しており、専門性が高い疾患や困った症例に対しては、活発に議論ができるため、安心して診療に臨めます。特に、急性冠症候群や重症心不全など循環器疾患を総合内科が主治医として受け持つ点は東京ベイ総合内科の魅力的な点の一つです。平岡部長をはじめ上級医の先生や専門科の先生からのフィードバックもとても教育的であり、幅広い知識を得ることができます。

しかし、私が感じる最も魅力的な点は、「疾患」を診る能力よりも「患者」を診る能力を伸ばせる点です。疾患に対する知識、エビデンスの蓄積は当然ながら、平岡部長は患者ケア、医療倫理、アドバンスケアプラニングを常に意識することを叩き込んでくれました。定期的に開かれる倫理カンファレンスや患者ケア、アドバンスケアプラニングのレクチャーで学び、日常診療で実践する、という繰り返しの日々でしたが、これはどこでも学べるものではなく、常に考える環境があるからこそ身についた能力だと感じています。

若手が主体となって活気に溢れている東京ベイですが、切磋琢磨できる仲間たちに囲まれてとても有意義な3年間でした。少しでも興味のある方は、ぜひ一度見学に来て、その雰囲気を肌で感じ取ってみてください。

加藤 綾

略歴:2015年名古屋市立大学医学部卒業。聖隷浜松病院で初期研修修了。2017年度より東京ベイ・浦安市川医療センター総合内科後期研修プログラム所属。2019年度総合内科チーフレジデントを務める。2020年度より同院消化器内科フェローシッププログラム所属。

東京ベイ総合内科の後期研修の魅力は、ホスピタリストとして多彩な疾患を診療できること・医療倫理を系統立てて学べることの2つだと感じています。

総合内科は7チームで常時140人前後に主治医として対応し、例えば1ターム(3ヶ月)で1チーム100~150人と莫大な数の症例曝露を受けられます。内科系の専門科は循環器・消化器・呼吸器・腎内分泌糖尿病・感染症・膠原病と多岐にわたり、その分だけ幅広い疾患を経験します。こなすだけでなく、チームリーダーや指導医、各専門科に相談しやすい環境も整っています。症例やカンファレンスを通じてその都度丁寧にフィードバックをもらえるため、毎日新たな学びがあります。学会発表や論文作成の指導も手厚いです。また、教育を受けつつも後輩への指導の機会も豊富で、inputとoutputの繰り返しによって3年間で飛躍的に成長できます。

そして、その教育の中で最も特徴的なのが倫理カンファレンスです。今まで漠然と目指してきた「患者さんに寄り添う」とはどういうことか。目の前の患者さんに対して感じる治療選択のジレンマはどうして生まれるのか。カンファレンスを通じて、医師として働く上で大切な医療倫理の考え方を学び、日々実践します。各症例の背景を紐解き、疾患の予後を様々な面において推測することで、症例毎の偏りを生まずに常に1人1人にベストな医療を考え続けられるようになりました。

当センターは2012年開院と研修病院としてはまだ若く、他科を含めて若手医師が多く活気にあふれています。時代とともにプログラムや働き方は変わるかもしれませんが、よりよい研修や医療を提供できるよう、東京ベイも日々進化を続けています。将来どの科に進んでも、ここでの3年間は今後の医師としての在り方の礎になるはずです。気になった方は是非一度見学にお越しください。

平松 由布季

略歴:2015年愛媛大学医学部卒業。松山赤十字病院で初期研修。2017年度より東京ベイ・浦安市川医療センター総合内科後期研修プログラム所属。2020年度より同院総合内科フェローシッププログラム所属。

東京ベイの後期研修では、平岡部長の大切にしている”医師の6 competencies”について学びました。

わたしが特に勉強になったと思っているのはPatient Careです。医療倫理については、初期研修の頃は特別考えたことのない概念でしたが、患者の治療やケアなどの方針を決めるにあたりジレンマを感じた時、それをうまく言語化し、整理し、答えを導くための考え方を学ぶことができました。2週に1回の倫理カンファレンスがあるだけでなく、日常的に倫理コンサルトできる環境や、病院全体で診療科や職種に関係なくアドバンスケアプランニングやコード(心肺停止時の蘇生処置オーダー)について理解を深めている環境は、他にはない価値があると感じます。この3年間で多数のジレンマを感じる症例を経験し、チームリーダーや指導医の先生のサポートも頂きながら、少しずつよりよいPatient Careを実践できるようになってきたと思います。

東京ベイでの研修は、自らの医学的な知識やスキルを向上させてくれただけではなく、総合内科医がなすべき役割を再認識させてくれました。患者の希望するゴールを達成するために、他科や他職種、家族とうまくコミュニケーションをとること、共に働く仲間が疲弊しないようにシステムを改善していくこと、組織全体が成長するように互いに教育し合うこと。そういった能力を身につけることが、総合内科としての”専門性”を磨くことになるのではないかと思い、わたしは引き続き東京ベイ総合内科のフェローシップに進むことにしました。

将来総合内科を目指している方も、専門科を目指している方も、ぜひ東京ベイで一緒にHiraokaismを学びましょう!

稲田 崇

略歴:2013年岡山大学医学部卒業。津山中央病院にて初期研修、その後2015年まで同院呼吸器内科所属。2016年度より岡山赤十字病院呼吸器内科所属。2017年度より東京ベイ・浦安市川医療センター救急総合内科コース(志摩病院コンバイン)所属。2020年度より同院集中治療科フェローシッププログラム所属。

研修を終えて、在籍した3年間で感じたこと、得たものは数えきれないほどありますが、特に印象深いものを3点お伝えします。

  1. 国際標準の医療の実施と日々の学び
    医療は常に情報が更新され、それは臨床の場にも大きく影響し、医師自身も日頃から情報をアップデートしていかなければならないと思います。そのような中で直面する問題に対して国際標準の医療をしていくことは当然果たされる義務ではあると思いますが、中々難しいものだと思います。当センターでは米国内科専門医を含む指導医のもと、現在言われている標準医療について吟味し、ディスカッションを交えながら目の前の患者にベストと思われる選択肢を追求しています。情報の渦に飲まれそうなこともありますが、そのような環境は逆に幸せなのだと思いました。普段の診療だけでなく、朝・昼の1日2回、症例や疾患、はたまた医師としてのあり方など、様々なレクチャーや情報の共有がなされ、実践する場があり、学びの多い日々となっています。
  2. 総合内科としての役割と各専門科との密な関わり
    これまで、「総合内科」として各科とかかわったことがなく、始めは戸惑いましたが、今となっては重要な存在だと感じています。現代の高齢化社会で各科に跨がるマルチプロブレムをもつ患者さんは多く、メインプロブレムを担当する専門家だけでは手が回りきらないこともあるかと思います。そのような場合に、隙間に総合内科が入ることで各科との調整を行ったり、大きな方針を綿密に専門科と協議・共有した上で総合内科が調整を行ったりすることができ、結果として患者さんの利益を生むのではないかと思います。
  3. 地域研修
    私が修了したプログラムでは伊勢志摩地域の地域病院とのコンバインでこちらでも研修を行いました。ご存知のように地域では高齢化がさらに進み、都心部に比べ平均年齢は高く、Social problemも多々あります。マンパワーや医療資源も制限がありますが、そのような環境でマネジメントしていく力はつきます。また地元の人は慣れ親しみやすく、日々生活する上でも楽しいものでした。

細かいことを言い出すとまだ沢山有るのですが…実際に経験してもらうのが一番かと思います!

山﨑 寛

略歴:2015年岐阜大学医学部卒業。伊東市民病院で初期研修。2017年度より東京ベイ・浦安市川医療センター救急総合内科コース(伊東市民病院コンバインプログラム)所属。2020年度より同院消化器内科所属。

伊東市民病院・東京ベイ・浦安市川医療センターコンバインプログラムは都会と地域にある両施設の特徴を活かしたプログラムです。東京ベイでは日々のカンファレンスやレクチャー、また屋根瓦式によるティーチングから知識や学ぶ姿勢を習得し、伊東市民病院では地域ならではの医療をいち主治医として実戦し、3年間で総合内科医として濃厚な時間を過ごすことができます。

東京ベイの研修ではやる気に満ち溢れる同僚とともに切磋琢磨し高め合い、日々自分の成長を実感することができる病院です。毎日朝と昼のカンファレンスで症例を発表し、知識を共有する中で、自然と自分で調べる習慣が身につきます。チームで診療し屋根瓦式の形をとっているため、学年が下のときは気軽に上の人に相談ができ、学年が上がるとともにリーダーとして下を育てる使命感や責任感が身につきました。また定期的に倫理カンファレンスが開催され、患者の考え方や価値観、社会背景にも重きを置き、疾患だけでなく人として包括的に診療するのも東京ベイ総合内科の強みだと考えます。

僕が初期研修の2年間を過ごした伊東市民病院は伊豆半島の中央に位置する250床の2次救急病院で、科を問わず、疾患を問わず伊豆半島全土の患者が伊東市民病院に運ばれてきます。そこでは自分で救急外来での初期対応を行い、病棟管理を行い、退院してからも自分の外来でフォローアップを行い、最初から最後まで診ることで患者と信頼関係を築きつつ、その疾患のクリニカルコースもはっきりと見えてきます。東京ベイでのカンファレンスやレクチャーで培った知識を実戦で活かし、自分の臨床能力を磨く格好の場です。業務内容だけでなく、都会とは患者層や患者背景、運ばれてくる疾患の種類も違い、東京ベイとは違った経験を積むことができます。伊東は仕事終わりのプライベートも充実しており、海風に当たりながら気さくな上司や同僚と近くの地元料理を食べに行くのが最高です。おすすめの店についてはいつでも聞いてください。

どちらの病院もそれぞれの強みや魅力があり、両方の病院で研修ができる当プログラムは総合内科志望に限らず専門家志望でも、内科の基礎を身に付けたいと考えている皆さんに強くお勧めします。

当センターで連携施設研修を受けた専攻医の声

岩佐 和樹

略歴: 2016年 大学卒業後、福岡市内で初期研修開始 2018年 飯塚病院総合診療科で専門研修開始 2019年10月-12月、2020年4-7月 東京ベイ・浦安市川医療センターで連携施設研修

私は飯塚病院総合診療科所属ですが、内科新専門医制度における連携施設研修で昨年と今年の2回にわたり東京ベイ・浦安市川医療センターを選択させて頂きました。

東京ベイを選択した理由としては、これまで専門科に転科することが多かった専門性の強い症例も総合内科中心に診療している点や普段経験することが少ない循環器の症例を多く経験できる点でした。

例えば、急性冠症候群や間質性肺炎、クローン病など専門性が強い分野でも専門科併診の元で総合内科が中心に診療をしており、最初はとても驚きました。診療経験がない分野もあったため戸惑いもありましたが、指導医の先生方からご指導頂いたことで非常に良い経験になりました。

また東京ベイは循環器の症例が非常に多く、盛んに行われている最新の治療も経験できたことは非常に勉強になりました。急性冠症候群や不整脈疾患などのコモンな疾患から、これまであまり経験することの少なかった弁膜症など幅広い疾患に触れて学ぶことができました。また僧帽弁逆流症に対するMitra Clipなど普段経験することのない新しい治療も経験できたことは大きな糧になりました。

実質半年間、東京ベイにお世話になり、新たな総合内科の一面を学ぶことができたことは非常に良い経験となりました。

飯塚病院に戻っても今回学んだことを最大限に活かして精進していきたいと考えています。

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