今年度も残りあと1週間ほどとなりました。
…ということで、年度末特別企画と題して
~現チーフレジデント×次期チーフレジデント対談~をお送りします!
2018年度下半期のチーフレジデントを務めた卒後5年目(3月末で3年間の後期研修を終えて卒業する) 高見澤 重賢医師(以下:高見澤)と、2019年度上半期のチーフレジデントに就任した卒後4年目(4月から5年目となる)加藤 綾医師(以下:加藤)に、今の気持ちを伺ってみました。
チーフレジデントを終えて…
加藤 :半年のチーフレジデントを終えて、率直な感想はいかがですか?
高見澤:自分が3,4年目の頃と比べると、レジデントのみんなの考えや意見を、指導医や事務職など他の立場の人達の視点でも考えられるようになった。いろんな立場の人と話す機会が増えて、”あ、こんな事情があるんだ”っていう気づきがたくさんあったな。
それから、チーフになって内科コンサルト専用PHSを持つようになると、他科からのコンサルトや転院交渉の依頼も自分にくるんだけど、病院全体のことを見る必要がでてきて、とても勉強になった。視野が広がったと思う。
それから、チーフになって内科コンサルト専用PHSを持つようになると、他科からのコンサルトや転院交渉の依頼も自分にくるんだけど、病院全体のことを見る必要がでてきて、とても勉強になった。視野が広がったと思う。
加藤 :チーフレジデントの任期が始まる前、最初に考えていた目標や、気を付けていたことってありましたか?
高見澤:偉そうにせずに、みんなが気軽に相談できるようなチーフでいようと心がけてた。特に元気がなさそうなレジデントがいれば、医局でも病棟でも必ず声をかけるようにしてた。
そのために気を付けていたことは、まず自分のチーム(の患者さんの状態)を安定させること。そこで自分に余裕を作って、レジデント達の様子にも気を配れるようにしてた。
あとは、当直表作成を最優先事項にしてた。来月の当直表が出来ないと、みんな予定組めないもんね。
そのために気を付けていたことは、まず自分のチーム(の患者さんの状態)を安定させること。そこで自分に余裕を作って、レジデント達の様子にも気を配れるようにしてた。
あとは、当直表作成を最優先事項にしてた。来月の当直表が出来ないと、みんな予定組めないもんね。
加藤 :なるほど。前に同期のレジデントから「高見澤先生はタイムマネジメントがすごい!」って聞いたんですけど、それはどうやってるんですか?
高見澤:自分のルーティンで、”朝起きた時にすべてのスケジューリングをする”んだよね。何時までにこれやって、とか、ショートコールで入院が入ったらどのメンバーに割り振って、とかを決めている。その通りに進まないことがあると結構辛い(笑)
加藤 :高見澤先生は、感染症・膠原病カンファレンスを新たに企画したり、いろいろと変えてくださったと思いますが、”もっとこれやりたかったな”ってことはありますか?
高見澤:レジデントのみんなから、”もっとこうしてほしい”という案が出ても、それ実行に移すところが難しかった。リーダーミーティングや幹部会といったステップを踏まないと変わらないことがたくさんあって、結局変えられずに現状維持に留まってしまったこともあるのが残念だった。
加藤 :半年って、難しいですよね。何かを変えるにはとても短いです。
高見澤:だからこそ前任のチーフからの引継ぎが重要だと思う。あとでやろうね(笑)
後輩へ “夢をもって”
加藤 :高見澤先生はこの3月をもって、3年間の総合内科後期研修を終えますが、残るレジデントたちへむけて伝えたいことはありますか?
高見澤:みんな、”忙しい、忙しい”って言って気分が落ち込んでいる時があるけど、タイムマネジメントをしっかりすれば意外と大丈夫なことが多い。オン・オフはっきりさせて、休むときはしっかり休もう。僕はみんなのオフの人生も幸せになってほしいと思ってる!
そして、夢をもってほしい。日々の忙しい業務にかまけて3年過ぎてしまうということがないように、常に夢を持ち続けることが必要かな。
そして、夢をもってほしい。日々の忙しい業務にかまけて3年過ぎてしまうということがないように、常に夢を持ち続けることが必要かな。
加藤 :高見澤先生の夢はなんですか?
高見澤:僕はずっと腫瘍内科医になりたいという夢があった。その目標をもって日々過ごした。
加藤 :4月から腫瘍内科医の道へ進まれますが、東京ベイでの総合内科研修をどう活かしますか?
高見澤:東京ベイでは、終末期のアドバンス・ケア・プランニングや、地域の医療需要を学ぶ機会がたくさんあったし、急変・重症患者の対応にも慣れた。癌そのものの勉強は深くはできなかったかもしれないけど、それ以外のことはしっかり学べた。
この3年間で”骨太な”内科医になれたと思う。これからがんの治療をやっていくにあたって、合併症が起きたときの管理は自信をもってできると思う。
この3年間で”骨太な”内科医になれたと思う。これからがんの治療をやっていくにあたって、合併症が起きたときの管理は自信をもってできると思う。
チーフレジデントに選ばれて
※東京ベイ総合内科では、毎年1月末頃に卒後4年目(後期研修2年目)のレジデント(およそ10名)の中から2人が来年度のチーフレジデントとして選出されます。選出方法は、初期・後期研修のレジデントたちからの投票です。
高見澤:チーフレジデントに選ばれたとき、どう思った?
加藤 :…びっくりしました。来年度から総合内科のフェローやスタッフ(指導医)が減ってしまうという話も聞いていたので、”大変な時期に(チーフレジデントに選ばれてしまった)”、”がんばらなきゃな”と思いました。
高見澤:そうだよね、4月からメンバーも入れ替わって新しい体制になるもんね。抱負をぜひ教えてください。
加藤 :高見澤先生もおっしゃっていましたが、”ぐいぐい引っ張っていく”というよりも、レジデントのみんなと”同じ目線で”、みんなが同じ方向を向いてがんばっていけるように、尽くしたいと思います。
5年目の先輩方が卒業することもそうですし、これまで長い間東京ベイの総合内科を育ててきてくれた指導医の先生も異動になります。ベイの総合内科後期研修プログラムは今度で8年目になりますが、今、ちょうど変革期に来ているのかなって。
“忙しくて大変な総合内科”というイメージを払拭して、”総合内科楽しい!”と思ってもらえるようにしたいです。
5年目の先輩方が卒業することもそうですし、これまで長い間東京ベイの総合内科を育ててきてくれた指導医の先生も異動になります。ベイの総合内科後期研修プログラムは今度で8年目になりますが、今、ちょうど変革期に来ているのかなって。
“忙しくて大変な総合内科”というイメージを払拭して、”総合内科楽しい!”と思ってもらえるようにしたいです。
高見澤:そうそう、自分もそう思ってた!
加藤先生はしっかりしてるので、チーレジも安心して任せられる。唯一心配なのは、すごく優しい性格だから、ずばっと言えないんじゃないかってことくらいかな。
加藤先生はしっかりしてるので、チーレジも安心して任せられる。唯一心配なのは、すごく優しい性格だから、ずばっと言えないんじゃないかってことくらいかな。
加藤 :具体的なことでいうと、カンファレンスももっと和気あいあいとした雰囲気で、もっと意見が飛び交うようにしたいなって思います。
いつか高見澤先生が東京ベイに凱旋した時に、「みんな楽しそうだね」って言ってもらえるようにがんばりたいです。
いつか高見澤先生が東京ベイに凱旋した時に、「みんな楽しそうだね」って言ってもらえるようにがんばりたいです。
世界一の内科プログラムを!
高見澤:歴代の先輩たちのおかげで、年々総合内科研修もよくなってきたんだよ。
レジデントも早く帰れるようになったし、給与面の改善もあったし、なにより患者の急変が本当に減った。
見学に来てくれる人も毎年増えているし、すばらしいことです。
もちろん、今のレジデントのみんなも辛いことや大変なことがあると思うけど、ただ不満に思うだけじゃなくて、”どこをどう改善したらいいか”っていう案も出していけたらいいよね。僕たちレジデントはただ受け身でいるだけじゃなくて、”東京ベイの総合内科をより良くする”という義務があると思う。
レジデントも早く帰れるようになったし、給与面の改善もあったし、なにより患者の急変が本当に減った。
見学に来てくれる人も毎年増えているし、すばらしいことです。
もちろん、今のレジデントのみんなも辛いことや大変なことがあると思うけど、ただ不満に思うだけじゃなくて、”どこをどう改善したらいいか”っていう案も出していけたらいいよね。僕たちレジデントはただ受け身でいるだけじゃなくて、”東京ベイの総合内科をより良くする”という義務があると思う。
加藤 :そうですね。みんなが意見を言いやすいようなチーレジでありたいし、せっかく出た改善案を推し進められるよう頑張りたいと思います。
高見澤:うん、このままどんどん発展させて、日本一、いや世界一の内科プログラムを作ってほしい!
加藤 :せ、世界一……がんばります!
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
ご覧の通り、東京ベイ総合内科はまだまだ発展途上です。
世界一のプログラムを一緒に作ってくれる先生を募集しています!
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