総合内科 フェローシップ・プログラム

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総合内科について

総合内科部長 平岡 栄治

指導医紹介

プログラムを担当する総合内科医師はこちらからご覧ください

総合内科 フェローシップ・プログラム

目的

当プログラム終了後に、他院で総合内科立ち上げの中心的役割を担うことができる

対象

全国の内科専門研修プログラム・またはそれに準ずる後期研修を修了した医師(卒後6年目以上)

プログラム内容

以下の内容について当科運営チームの一員として指導を受けながら実践する
総合内科の診療チームのリーダーとしてのチームマネジメント
一定期間の当センターICUへのローテートによる集中治療トレーニング
チームリーダー修了後はチームリーダーをまとめる指導医としての教育的立場
各種レクチャー・カンファレンスなど研修医教育に関わる年間計画策定や運営マネジメント
臨床研修の評価とフィードバックの手法を学ぶ
当センターの救急科・循環器科・腎臓内科・消化器内科・集中治療科・外科などとのコラボレーションによる各種勉強会・講習会の企画立案・運営
JADECOMの指導医陣によるFaculty Developmentの受講・発表
地域の病院で短期間指導医として研修医指導やシステム構築・マネジメントなどの実践を積む
各学会発表・論文や原稿の執筆(指導医による指導あり)

期間

原則2~3年のコースで数種類のパターンを用意しております。有意義なプログラムにアレンジする為、詳細については当科スタッフより直接ご説明させていただきます。

募集要項

総合内科 フェローシップ・プログラム募集要項←こちらをクリック。

フェローの声

遠藤慶太

略歴:2011年 旭川医科大学卒業。手稲渓仁会病院で3年間の初期研修修了。2014年より当センター総合内科後期研修プログラム所属。2016年度総合内科チーフレジデントを務める。2017年4月より当センター総合内科フェローシップ所属。

私は、総合内科医になりたいというやや漠然とした思いで初期研修先を選びました。その後のキャリアプランに迷いがありましたが、日本版のホスピタリストとしての研修ができる当センターの魅力を見学時に感じたため後期研修を専攻しました。実際見学した時の印象通り、内科の平岡部長をはじめ内科外科問わず魅力的な指導医がたくさんおり、レクチャーいただける機会はもちろんのこと実臨床でご相談させていただく機会も多く、とても勉強させていただきました。

私自身、今後のホスピタリストとしてのキャリアプランとして臨床・研究・教育の中では特に教育に興味があります。当センターのフェローシップでは臨床にどっぷり浸かる期間ももちろんのこと、モチベーションの高い初期・後期研修医の指導をする機会、そしてその指導方法を内科スタッフの先生方から学ぶ機会が多く、うってつけだと感じました。

実際フェローシップとして働き出してみると、臨床だけでなく、教育・研究・執筆はもちろん、運営やマネジメントにかかわらせていただく機会も格段に増え、新しい視点を学ぶことができ日々勉強させていただいています。尊敬できる仲間や先輩・後輩に必ず出会える素晴らしい環境であり、総合内科を学びたい方にとって得られるものが多いと思います。興味のある方はぜひ見学にお越しください。一緒に学びましょう!

松尾裕一郎

略歴:東京大学出身。諏訪赤十字病院で初期研修を実施し、2015年より東京ベイ浦安市川医療センター総合内科で後期研修。
2017年度総合内科チーフレジデント。2018年度より総合内科フェロー。

多くの臓器にまたがる問題を抱える患者さんが増える中、それらの問題をすべてまとめて管理できる総合内科医の需要は、今後日本でも間違いなく増してきます。当センター総合内科は米国式の内科入院診療システムを取り入れることで、総合内科医が必要に応じ臓器専門医と協力しながらほぼ全ての内科系入院患者の診療にあたる体制となっています。それにより総合内科医、またジェネラリストとしての意識を持った臓器専門医を育成するのに非常に適した環境となっていると感じます。私もその環境の中、当センター総合内科で3年間の後期研修を行いました。日本の中ではまだ珍しいシステムであり特有の苦労もありますが、この環境で研修ができて幸運だったと思っています。

後期研修終了後も総合内科医としてキャリアを続けることに決め、いずれ自分が新しい総合内科医を育てていく立場になることを考えた時、先進的で魅力的なこの病院の総合内科研修プログラムから学べることがまだまだあると考え、フェローとして引き続き所属することに決めました。
フェローとなりレジデントの教育、総合内科部門全体のマネジメントに関わる機会が増えてきました。そういったなかなか教わりづらい点についても上級医からのフィードバックがあり、同じ病院に所属しながらも次のステップに進んでいることを実感します。

臨床面でも専門分野に捉われず自己研鑽を続ける先輩、同期、後輩医師から受ける刺激は大きく、卒後6年目となっても日常の診療やカンファレンスの中で日々学びがあります。

これまでも総合内科医としての道を歩まれて来た方、臓器専門医として活躍されていた方、様々な経験をお持ちの方が集まることでより良い東京ベイの総合内科部門となっていくと思います。皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

平松由布季

略歴:2015年愛媛大学卒業。松山赤十字病院で2年間の初期臨床研修修了。2017年より当センター総合内科後期研修プログラム所属。
2020年4月より当センター総合内科フェローシップ所属。

3年間の後期研修を終えると、多くのレジデントは各専門内科のフェローシップへ進みますが、私はどうしてもひとつのサブスペシャリティを選ぶことができず、総合内科フェローシップに進むことにしました。「ジェネラリストと言えど、サブスペシャリティという強みがないとやっていけないだろう」という周りの声に、本当にそうだろうか? 専門内科というサブスペシャリティなしに、ホスピタリストであるという強みを持つことはできないのか? と疑問に思ったからです。

フェローシップになっても日常診療で行う業務は大きく変わりありません。PGY5と同じように、病棟診療チームのリーダー、外来診療、当直業務をこなします。側から見れば、レジデントと同じ修行を6-7年目にもなってまだやっているのかと感じる方もいるかもしれませんが、わたしは、後期研修とフェローシップでは、持つ視野と高める能力が違うなと感じています。
振り返ってみると、内科後期研修の学びは、“common diseaseの基本的なマネジメント”が多くを占めていました。それは“内科学”を学んだということに他なりません。平岡部長が普段から口すっぱく言っているACGMEの6 competencies(医師が身につけるべき6つの能力)のうち、Medical Knowledgeにあたります。次にPatient Care。患者中心の医療を実践するために、アドバンスケアプランニングや多職種カンファレンスのやり方を学びました。 “目の前の患者さんに対して”どれくらい貢献できるようになるかが、後期研修医自身が実感する成長の物差しだったと思います。

一方、フェローになると、気を配るのは目の前の患者さんのアウトカムだけではなくなります。他科や他職種とのコミュニケーションを円滑にするには?インシデント・アクシデントの再発を予防するには?医師のリクルートメントはどうすれば?専攻医・研修医のバーンアウトを防ぐためには?専攻医・研修医にプロフェッショナリズムを教えるには? レジデント時代には考える余裕のなかった、チームや病院という組織全体の問題に目がいくようになりますし、それを解決するために思案し実践する役割も与えられます(医療安全リスクマネージャーや総合内科広報担当など)。6 competenciesのうち、System based practiceやInterpersonal and communication skills, Professionalismの能力を高めるフェーズなのだと感じます。
総合内科というワードは「各専門内科のことを少しずつ幅広くやるってことでしょ」というイメージを持たせますが、こういった能力の獲得はもはや“内科学”の範疇に収まらないものです。ひとりの患者さんにとっても、部門・病院という組織にとっても、そしてそこで働く医師や他職種にとっても、貢献できるのがホスピタリストです。当センターは各専門科が揃っているからこそ、専門的な部分は十分なサポートを受けられ、当科フェローはホスピタリストになるトレーニングに集中できます。

ホスピタリストは残念ながらまだ日本で十分確立された分野とは言えません。当科のプログラムも発展途上ですが、一緒に学んで一緒にブラッシュアップしていきたいという方がいらっしゃれば、ぜひ一度見学にいらしていただければと思います。

【医師 総合内科 フェロー 常勤】職員募集要項

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