スムーズに大腸カメラを受けるために~検査前の準備が大切~

消化器内科の11月web通信では胃カメラの検査についてお話をしました。12月は大腸カメラの解説をします。
「大腸カメラって、きつそうだし、恥ずかしいな」と思って敬遠される方が多いかもしれません。大腸カメラは胃カメラと比べると、おなかの準備が必要になります。きれいに準備ができていると、腸の中がよく見えて、検査がスムーズに進みます。今回は、みなさんに安心して検査を受けていただけるように東京ベイの内視鏡室で行っている、準備についてご紹介します。

【検査前の準備~準備の“時間割り”~】

検査が決まったら、外来で看護師より検査前の準備についてご説明します。説明文書なども用意していますので、覚えられないという方もご安心ください。下記は、おおまかな準備の時間割りです。

【外来(検査日程が決まった日)】
・検査用の紙パンツの購入
・検査前日に召し上がる検査食の購入
※検査食は、おなかに残りにくいメニューが組まれたお食事です。2食タイプと3食タイプがあります。購入されない場合は、すうどんやおかゆを召し上がってください。
【検査前日】
・朝食から、ご購入いただいた検査食、もしくは、すうどん・おかゆなどを召し上がってく
ださい。
・夕食は遅くとも午後8時までに済ませてください。
・就寝前、遅くとも午後10時までに、ピコスルファート液1本(下剤)をコップ1杯の水
に混ぜてお飲みください。
【検査当日~ご自宅での準備~】
・朝食は抜きです。朝のお薬については、外来説明時に継続して飲むものと休薬していただくもの
をお伝えしますので、その通りに服用してください。
・朝6時から8時までに、下剤約1Lを服用していただきます。飲み方も外来で説明します。
※ご不安がある方は、病院で服用してしただくこともできますので、外来のときにご相談ください。

【検査当日の流れ】

・受付をしていただき、お通じの状態がきれいになっているか、確認をします。
・購入していただいた紙パンツに履き替えます。
・鎮痛剤・鎮静剤を使用した検査をご希望の方は、点滴を確保します。

※鎮静剤を使用した検査について
鎮静剤を使用した上で検査を受けていただくことも可能です。「外来の説明では鎮静剤を希望しなかったけど、直前でやっぱり鎮静を使いたい」という方も遠慮なくお伝えください。ただし、点滴が必要になること、検査終了後に鎮静が覚めて安全にお帰りいただくための休憩時間(30分~1時間程度)があることにご留意ください。また、お帰りの際は自転車やお車の運転は避けていただくため、鎮静剤ご希望の場合は、公共交通機関の利用や送迎をお願いします。

【検査を受けられる女性の方へ~女性医師を希望することもできます~】

大腸カメラは恥ずかしいから受けたくないとお思いの女性の方、当センターでは女性内視鏡医師が常勤しており、ご希望の場合は女性内視鏡医師が検査を行うことも可能です。遠慮なくお申し出ください。

◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター 消化器内科

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