普段は様々な内視鏡の検査や、おなかの病気のことなどをお話しているこのページですが、今回はちょっと趣向を変えて、内視鏡室看護師から内視鏡室の楽屋裏を紹介しようと思います。
東京ベイの内視鏡室が大切にしているもの~チーム医療でより良いサポートを~
東京ベイの内視鏡室では、検査を受けていただく患者さんへより良いサポートができるよう、内視鏡室一同、日々様々な工夫を凝らしています。その中で一番大切にしているものはチーム医療です。医師も看護師も事務員も、「みなさまに安心して検査を受けていただく、安全第一」という目的に向かって、チーム一丸となってはたらくことが大切です。
東京ベイの内視鏡室ではチームワークを高めるために医師・看護師が『フィッシュ活動』を実践しております。『フィッシュ』って何?魚?何の事?と思いますよね。フィッシュとは『フィッシュ哲学』のことで組織活性化を目的としたマネジメント手法です。
フィッシュ哲学って何?
「フィッシュ哲学」とは、アメリカ西海岸・シアトルのさびれた魚市場がこれを導入したことで見事に復活したという実話で知られる人材マネジメントの手法です。「仕事を楽しむ」(Play)、「人を喜ばせる」(Make Their Day)、「注意を向ける」(Be There)、「態度を選ぶ」(Choose Your Attitude)という四つの行動原理を意識して実際の仕事に取り組むのがフィッシュ哲学の基本。シンプルで実践しやすいことから、組織の活性化や社員のモチベーションアップの秘訣として、ビジネスだけでなく、医療や福祉、教育などさまざまな職場で採用されています。
まずは目に見える癒しの環境づくりからコツコツと
検査というと何度やっても緊張しますし検査待ちの間は何とも言えない時間です。そんなドキドキしながら待つ患者さんの待合室を、視覚で季節感を楽しめる癒しの空間にしたいと思い、夏季はアサガオとひまわりで満開にさせております。フィッシュ哲学の「人を喜ばせる」(Make Their Day)ですね。残念ながら季節ごとの写真を撮っておらず・・・すべて紹介できず残念ですが、春はサクラ・梅雨時期はアジサイとカタツムリ・秋はハロウィーン・冬はクリスマスと、ディズニーに負けないよう気合いを入れて作っています。
ちなみにアジサイの折り紙は、スタッフのお子さんが小さな手で頑張って折って届けてくれました。ありがとうございます。今後、額に入れるなどリメイクして、新たに飾らせていただきます。
次回の季節の飾り付けはハロウィーンになります。どうぞお楽しみに!
チームワークを高めるために~フィッシュ係の活動~
東京ベイの内視鏡室にはフィッシュ係として活動をしているメンバーがいます。医師を巻き込み、看護師を巻き込み、師長を巻き込み「フィッシュ哲学」を浸透させようと日々奮闘中です。フィッシュのマインド「仕事を楽しむ」「態度を選ぶ」ことを意識づけるための標語が、パソコンや内視鏡のモニターなど、何気なく目につく場所に表示してあります。
スタッフがイライラしたり落ち込んでいたり焦っていたりなど、そのような気持ちを抱えて仕事をすれば、患者さんや周りのスタッフに伝わってしまうものですよね。逆に、スタッフが明るく気持ちよく働くことができれば、患者さんにも安心してその日の検査を終えていただけるのではないかと思っています。内視鏡スタッフ一同、患者さんが「東京ベイで内視鏡検査・治療を受けてよかった。」と思える環境づくりを目指し、これからもフィッシュ哲学の実践に取り組んでいきます。