MRCP検査で胆道や膵臓を徹底捜索!〜見つけにくい病気こそ、見つけたい〜

東京ベイ消化器内科web通信をご覧いただきありがとうございます。
本日は消化器内科、特に胆膵疾患の診断に切っても切り離せないMRCP検査についてご紹介いたします。

MRCPとはMagnetic Resonance Cholangio Pancreatography(MR胆管膵管撮影)の略語で通常エムアールシーピーと読みます。MRCPはMRI装置を用いた画像検査で、胆嚢、胆管、膵臓と関連した病気を描出するための検査です。肝臓、胆道(胆嚢、胆管)、膵臓の各臓器は隣接し互いに影響を及ぼし合うため、現代ではこれらの臓器に生じる病気の診断のためにMRCPは必須の検査と言えます。

当センターに来院されMRCP検査を受けられる方々は、「以前からお腹が時々痛くなるんですけど、CT検査では特に異常なしと言われました」、「近くのクリニックでエコーを受けたら膵臓に異常があるので、より詳しい検査をして下さいと言われました」、あるいは「家族が膵臓癌になったので、心配で来院しました」など様々な理由で検査を受けられます。エコーでははっきりと確認できないような結石、CTではわからないような軽微な膵臓、胆管の異常などもMRCPで確認できることがあります。

病気の予防や早期発見は、進行した病気を治療することよりもずっと簡単なことです。MRCP検査は非常に優れた検査ではありますが、さらに重要なことは、複数ある画像検査のそれぞれの特性を理解し、適切に使用し診断する医師の“目”であると考えます。お腹の症状や病気でご心配がおありの方は是非東京ベイ消化器内科にご相談ください。

▲胆道(胆嚢、胆管)、膵臓の模式図

MRCP検査でわかる代表的な病気

  • 胆管癌、胆嚢癌、膵臓癌などの悪性腫瘍
  • 膵嚢胞性疾患
  • 胆管や膵管などの解剖学的異常
  • 胆石、総胆管結石

▲実際のMRCP画像

MRCP検査は強い磁場と電波により撮像するMRI装置を用いるため、下記の特徴があります。

MRCP検査の利点

  • レントゲン、CT検査のような放射線被曝がない。
  • 内視鏡検査などと比較し、患者さんへの負担が少ない。

MRCP検査を受けることができない、あるいは注意を要する人

  • 体内にペースメーカー等の金属、医療用デバイスが入っている人
  • 妊婦あるいは妊娠の可能性のある人
  • タトゥーや刺青、アートメイクが体にある人
  • 閉所恐怖症の人
  • 検査中に、仰向けの姿勢で安静を保つことができない人

MRCP検査を受けていただく流れ

  • 検査前は食事を控えていただきます。
  • 撮影前に、胃液などの影響を排除するためMRI用経口消化管造影剤(ボースデル®)を飲んでいただきます。
  • 検査台に仰向けに寝ていただき撮像を開始します。時間は約20~30分程度です。

MRCP検査は症状や血液検査で気づきにくい胆膵の病気を見つけるのに優れた検査です。特に胆道癌や膵臓癌といった悪性腫瘍を検索することは重要ですが、早期に診断することは一般的に困難とされています。消化器内科医はMRCPに加え、CT検査や超音波検査など複数の画像検査を駆使して、これらの病気を診断します。

MRCP検査を受けていただく代表的なケース

  • 血液検査や、腹部画像検査で胆道や膵臓の病気の可能性が指摘されている場合
  • 高齢者、アルコール多飲、糖尿病、家族歴、先天的異常など、胆膵疾患にかかるリスクが高いとされている場合
  • 既に胆膵疾患が指摘されており、治療を要するため病気の詳細な情報を調べる必要がある場合
  • 既に指摘されている病気の経過観察の目的(サイズや形態などに変化がないか)

本日は、MRCP検査についてご紹介させていただきました。MRCP検査を含めて消化器内科領域の病気では画像診断が非常に重要な意義をもちます。東京ベイ消化器内科は画像診断のエキスパートとして、地域の皆様にハイクオリティな医療を提供できるよう日々心がけています。胆膵疾患を含めて消化器内科領域の病気について気になることがございましたら、是非ご相談ください。

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