WE LOVE内視鏡〜若手が365日いつでも技を磨ける環境づくり〜

*本記事使用の写真は2020年1月以前に撮影されたものです

Web通信をごらんのみなさんこんにちは。
本日は当科で行っているoff the jobのトレーニングについて紹介します。

みなさんの「消化器内科の医師」のイメージとはどのようなものでしょうか?まずは、巧みに内視鏡を操る職人のような姿が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。もちろん、内視鏡以外の業務も色々ありますが、やはり消化器内科というからには、胃カメラ、大腸カメラは基本手技と言えます。

とはいえ我々も、最初から自転車に乗れる子供がいないように、最初から自信満々でカメラを使いこなしているわけではありません。さらに、ただの観察でなく、ESDやEMRといった治療に関しては、ある程度習熟してから実際の患者さんの診療に当たる必要があります。
では、どのように我々は内視鏡の技術を習得していくのか?ここで紹介したいのが、ミゲルくんと豚の大腸です。

内視鏡室の知られざる住人 ミゲルくん〜トレーニングの強い味方〜

当院の内視鏡室の隅に佇む怪しげなダンボール…その中に何があるのか、気になっている患者さんもいらっしゃるのではないでしょうか?そう、その中にはミゲルくん(消化器内視鏡トレーニングの人体模型)がいます。
初学者が内視鏡のトレーニングを始める時、先輩の内視鏡を後ろから見学し、その技術を盗む、という事ももちろん大事ですが、実際に自分で内視鏡を握ってみないことにはなかなかイメージもつきません。とはいえ、自ら内視鏡の練習台になってあげよう…というような奇特な先輩・同僚はなかなかいないことも事実です。そんな時頼れるのは、ミゲルくんに他ならないのです。

ミゲルくんは当内視鏡センターの黎明期から活躍している、高精度の人体模型です。消化器内科を研修で回ってくださる研修医の先生は、毎日業務後にミゲルくんと格闘、内視鏡の操作を習得していきます。これまで何人もの医師がミゲルくんをスタート地点として立派な内視鏡医に成長していきました。
尚、ミゲルくんには上部(胃・十二指腸)バージョンと下部(大腸)バージョンがあり、下部バージョンでは細かく難易度の調整が出来るなど、初学者のニーズ、かゆい所に手が届く、本当に頼りになる存在です。
ちなみに名前の由来は不明です。

豚の大腸〜ウインナーではない!僕らの強い味方〜

とはいえ、ミゲルくんの無機質な、プラスチックの腸管ではリアリズムに欠けるというのが正直なところ。次のステップとして、当内視鏡センターでは、定期的に死せる豚の腸管を用いてトレーニングを積んでいます。
具体的には、豚の腸管に仮想のポリープをマーキングし、その仮想のポリープを切除する、ということをしています。最終的には豚の腸管は細かい潰瘍だらけになりますが、内視鏡治療で用いるナイフやスネアの習熟には欠かせないステップとなります。

院外研修!院外講師奨励!

また、見聞を深めるため、若手の医師と連れ立って早期胃癌研究会や、幕張で開かれるERCPのセミナーに参加するなど、院外のイベントにも積極的に参加したり、院外からEUSの匠、腹部エコーの匠と呼ばれる講師を招聘(しょうへい)してハンズオンで指導して頂くなど、常に新たな知見、新たな技術に貪欲な姿勢を失わないよう一同頑張っております。

文責:消化器内科 吉岡

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