私たちが実際行っている検査や治療の内容と年間件数の実際

東京ベイ・浦安市川医療センター消化器内科のページをご覧いただきありがとうございます。新年度が始まりましたが、私たちも気持ちを新たにがんばっていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。2019年度初回は当科が行っている検査や治療の概要と年間の件数などを昨年度の内容から更新してご紹介いたします。

消化器内科では、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸・肝臓・胆のう・すい臓の検査や治療を行っています。エコー、CT、MRIなどの画像検査やお薬による治療の他、内視鏡(カメラ)を使った検査や治療を行うのが消化器内科の大きな特徴であり、私たちが特に力を入れている分野になります。上部内視鏡(胃カメラ)と下部内視鏡(大腸カメラ)を用いた検査・治療をはじめとして、ERCP(胆のう・すい臓の内視鏡)や小腸内視鏡、超音波内視鏡、IVR科(診療放射線科)との連携による治療など様々な検査・治療を行っています。それぞれの内容については過去の記事にも詳しく解説していますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

当科で行っている検査・治療の全体像と内視鏡関連手技の実績を下にご紹介いたします。件数は年々増加しており地域の皆さまの需要をひしひしと感じています。特に胆のう・すい臓関連の内視鏡(ERCP)や一昨年度より導入した超音波内視鏡関連の伸びが目立ちます。地域の先生方に認知していただきご紹介いただく機会が増えてきたためと思います。超音波内視鏡関連手技については、国立がんセンター東病院で研修したスタッフを中心に、高度な手技にも積極的に取り組んでいます。件数が増えているからといって決して雑にならないよう一件一件丁寧に行っています。一日の終わりにはチーム全員でその日の検査・治療の画像を全て見返して見落としのないよう、また個々のレベルアップを常に心がけています。

当科で行っている検査・治療

・上部消化管内視鏡検査(経口内視鏡・経鼻内視鏡)
・下部消化管内視鏡検査
・ポリープ・早期癌に対する内視鏡的粘膜切除術EMR、内視鏡的粘膜下層剥離術ESD(食道・胃・十二指腸・大腸)
・内視鏡的逆行性胆管膵管造影ERCP関連手技(截石術・ドレナージ/ステント留置術・胆道鏡)
・術後再建腸管におけるダブルバルーンによるERCP
・超音波内視鏡検査EUS関連手技(穿刺吸引術EUS-FNA、膵嚢胞ドレナージ EUS-CD、腹腔神経節ブロック EUS-CPN)
・経皮内視鏡的胃瘻造設術PEG
・経胃瘻的空腸チューブPEG-J
・消化管出血に対する止血術(上部消化管・下部消化管)
・食道胃静脈瘤に対する内視鏡治療(EVL・EIS)
・消化管異物除去術(食道・胃・十二指腸・大腸)
・狭窄に対する内視鏡的バルーン拡張術・ステント挿入術(食道・胃・十二指腸・大腸)
・ダブルバルーン小腸内視鏡
・各種消化器癌に対する化学療法

IVR科との連携による消化器疾患の検査・治療

・肝細胞癌に対する経動脈的化学塞栓術(TACE)
・胃静脈瘤に対するバルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術及び経皮経肝的静脈瘤塞栓術(PTO)
・消化管出血に対する経動脈的塞栓術(TAE)
・胆道系ドレナージ(PTCD、PTGBD)
・経皮経肝的胆道ステント留置術
・CT(或はエコー)下生検術
・経皮的膿瘍ドレナージ術

2018年度年間実績

2018年度の内視鏡件数概要
内視鏡検査・治療
全内視鏡件数(年間総数)7,806件
上部内視鏡検査(総数)4,699件
下部内視鏡検査(総数)2,615件
上記の内、主な治療内視鏡件数
EMR・ポリペクトミー(上部)5件
EMR・ポリペクトミー(下部)502件
ESD(上部)51件
ESD(下部)34件
ERCP318件
内視鏡的食道静脈瘤治療34件
内視鏡的止血術・狭窄拡張術・異物摘出術137件
経皮内視鏡的胃瘻造設術・交換術34件
超音波内視鏡(EUS、EUS-FNA) 164件
小腸内視鏡10件

少し専門的な検査名が並んでおり分かりにくい点もあるかと思います。各検査の詳しい内容については、今後このページ内で順次更新させていただく予定ですので、ぜひ引き続き当科webページをご覧ください。

◆ 東京ベイ・浦安市川医療センター 消化器内科

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