心臓病の中で水分制限が必要な疾患はなにですか?

心臓病の中で水分制限が必要な疾患はなにですか?

カテーテルの治療を1泊入院でしました。退院するときに、看護師さんから水分の制限をするように、と説明をうけました。食事の制限は、肥満防止の意味で理解できますが、水分制限はどうして必要なのでしょうか?血管が詰まってカテーテルをしましたが、血液をさらさらにするために水分は必要なのではないでしょうか?看護師さんが間違って説明したのではないでしょうか

[回答]

水分制限が必要なのは、心臓が弱る心臓病です。すべての心臓病は、最終的には心臓が弱くなり、水分制限(水分制限)が必要になります。また、同様の理由で塩分制限(えんぶんせいげん)も必要になります。そこで なぜ?どうして?なんですよね。
その答えは体の仕組みにあります。私たちの体にはたくさんのセンサーが埋め込まれています。体の水分が減れば、体に水分を貯めるようにできています。体に水分を貯めるホルモンが分泌し、腎臓からの体液排泄を最小限に抑えます。この仕組みは、大けがで大量の血液が失われた場合には大変有効に働き、重要な臓器の血流を維持することになります。ところが心不全では、実際には体の水分が減っていないのに、減ったと勘違いして体液量を増やしてしまうのです。
一方、心臓は体に血液を循環させるポンプです。血液量が増えれば仕事量が増えますが、血液量が増えすぎれば、それが負担になって十分に仕事をすることができなくなります。心不全では、心臓機能が低下して血液量が少し増えただけでも心臓に負担がかかりやすくなっています。くたくたの体で重い荷物をもつようなものです。普通の荷物でもすでに重いのです。それ以上重くしたら、動けなくなりますよね。
弱った心臓には、余分な水分は大荷物になります。それは塩分も同様です。だから、くたびれた心臓には、それに見合った水分量を考慮して水分制限が必要になるのです。

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