心臓病は日によって具合の良い悪いはありますか?

心臓病は日によって具合の良い悪いはありますか?

もし、現状が心臓に相当重い疾患があるとすると、日によって体調がいい日もあるのですか?
それとも、ずっと体調が悪い日が続くのでしょうか。
拡張型心筋症や、重い不整脈ではどうなのでしょうか。よろしくお願いします。
補足
自己診断なのですが、私は自分が拡張型心筋症もしくは期外収縮、なんらかの不整脈だと思っています。主な自覚症状①一日に数回心拍が一瞬乱れます。②首から下が心臓になったような動悸もたまに。③仰向けで寝るのが苦しい気がします。④深く呼吸をしないと酸素が入っていないような気がして深呼吸みたいな呼吸をしてしまいます。

[回答]

心臓病と体調、とても心配なさっているご様子ですね。私たちのところにもそんな患者さん達が通院されています。
まず、重い心臓病でも、軽い心臓病でも、体調は変化します。つまり、病気が重くても調子が良いときと悪いときがあります。医師は病気の進行を、患者さんの体調だけでなく、診察や様々な検査データを参考に検討します。
ご質問で気になるところがあります。拡張型心筋症と何らかの不整脈というところです。拡張型心筋症は心臓の筋肉の病気です。原則として心臓の筋肉は徐々に弱り、その結果心臓の働きが悪くなります。症状は病気の進行度によって変化し、はじめは動いたときの息切れ、最後には安静にしていても息苦しくなります。

私たちの心臓には予備能があります。心臓は体を動かすと、それだけたくさん動きますね。これが予備能です。ですから、この心臓が弱っていく過程のほとんどは予備能の低下です。たとえ心臓の機能が低下していくとしても、そのスピードをなるべくゆっくりにする工夫があります。その一つがベータブロッカーという薬です。細かい説明は控えますが、このような薬と安静で、心機能低下を極力抑えることが最も大切です。さらに、食事の塩分制限や水分制限も心臓を守る手段の一つです。もし、あなたが悩んでいて、混乱していれば、どうか私たちの病院に来てください。一緒に考えてみましょう。

不整脈は心臓の脈が乱れる病気です。心臓には時計の代わりをして心臓のペースを作る細胞と、そこからの刺激(弱い電気です)を心臓全体に行き渡らせる細胞があります。これらに支障がでたり、別の細胞が勝手にペースを作り始めると不整脈が起こります。不整脈には早くなる頻脈と遅くなる徐脈があります。それぞれ治療は異なっており、頻脈は薬で脈を減らすか、カテーテルで心筋を少し焼いたりします。徐脈はペースメーカーという機械を埋め込みます。
心筋症と不整脈、どちらも軽症から重症まであります。まずご自分の状態を主治医の先生によく相談してみましょう。実際に起こっているのは何か、それを知るところから始めたらいかがでしょうか?

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