脳神経外科では「水分補給を!」循環器内科では「水分控えるように!」と指導を受けています。 どうしたら良いのでしょうか?
過去に『脳梗塞』・『うっ血性心不全』を患った75歳の義母のことでご相談です。
脳神経外科では「血液がドロドロにならないように水分を摂るように」と指導を受けていますが、循環器内科では「心臓に水が溜まらないよう水分を制限するように」と指導を受けています。
相反するご指導に介護者の私は、どのようにご対応すればよろしいでしょうか?
暑い季節など特に悩みます。
[回答]
脳梗塞と心不全の既往がある患者さんの水分管理は非常に難しく、水分を取らなさ過ぎると“脱水”に、水分を取りすぎると“水分過多”になってしまいます。脱水になると血液が濃縮されるため、脳梗塞やその他血栓症のリスクを高めてしまいます。逆に、水分過多になると血液のポンプである心臓に負担がかかるために、特に心機能が低下している患者さんでは、心不全となってしまいます。そのような場合には、ご自分の適切な体重を調べることで、水分量を調節できるようになります。適切な体重を調べるためには、まずお近くの循環器内科にご相談ください。