ホルター心電図では何がわかるのでしょうか。

■ホルター心電図では何がわかるのでしょうか。

50代の女性です。
最近動悸が気になったので、病院に行き相談しました。その際にホルター心電図を勧められましたが、仕事もしているので、2日も続けて病院にいくのは中々難しいです。その検査にそこまで価値があるのか、疑問です。

[回答]

確かに二日続けて病院にいくのは大変な手間ですね。さらに二日連続でお仕事の都合をつけるというのも、簡単ではありません。それでも、私たちが検査を勧める理由があります。
それは、一過性の不整脈や狭心症がわかるということです。もちろん普通の、ベッドに横になって記録する心電図でも不整脈は見つかります。しかし、記録時間が短いことが弱点です。一日一回の発作が検査室の中で起こるとは限りません。まさに”事件は外でおこっている”わけですから。そこで、装着したまま自由に動き回ることができる、普段と同じ生活を続けながら心電図が記録できるホルター心電図の出番です。
この検査では、小さな心電計に24時間の心電図を連続的に記録して、総心拍数や平均心拍数にはじまり、発作時の心電図をチェックすることができます。この検査の結果は、その後の治療に大きく関わり、あなたの健康管理に重要な指標を与えてくれます。
だから、私たちは普段の生活を続けながら精密検査ができるホルター心電図を勧めています。特別な場合には、二日目に病院に来なくてもすむ方法も提案しています。どうか外来で皆様のご希望を伝えてください。一緒に考えてみましょう。

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