■心臓の検査をします。

胸が苦しくなり動悸がします。心電図では異常がないと言われたのですが医師からもう少し詳しい検査をしようと言われました。心臓の超音波や冠動脈のCTをとるようです。それぞれどんな検査になりますか。費用はどれくらいかかるのでしょうか。もしこの検査をしても異常が見つからなかった場合、他にどんな検査があるのでしょうか。

[回答]

胸が苦しくなる、動悸がする。とても心配ですね。症状は時折起こるものでしょうか。いろいろな病気が考えられます。心臓の病気だけでも狭心症や不整脈などなど。心電図の検査は心臓の検査では一般的によく行われる簡便かつ重要な検査です。しかし発作的におこる病気の場合は症状がなければ異常がないこともよくあります。そのために私たちはいろいろな検査を組み合わせて病気が隠れていないかどうか調べるわけです。たとえば心臓の超音波やCTの検査がそうです。心臓超音波検査は超音波をつかって心臓を直接のぞいてみて、きちんと動いているか、どこかに動きがわるいところがないか、また心臓の弁がきちんと開閉しているかどうかなど、リアルタイムに観察できる非常に有用な検査です。所要時間は30分程度です。痛みも特にありません。費用は8800円であり、3割負担であれば2640円です。心臓のCTは主に心臓の筋肉自体に栄養や酸素を送っている冠動脈という血管に異常がないかどうか、いわゆる狭心症や心筋梗塞といった病気をしらべる検査になります。造影剤という特殊なお薬を注射してCTの撮影をします。当センターでは320列CTという最新鋭の設備を備えています。つねに動いている心臓全体をわずか1秒も満たない時間で撮影でき、一般的な高性能CTである64列CTよりも被ばく量を約1/5へ軽減でき、患者さんの負担軽減を可能にします。所要時間は準備を含めて2~3時間程度です。費用は約36000円であり、3割負担であれば10800円です。もしこういった検査をしても異常を見つけることできなかった場合は、その他にもホルター心電図検査、心筋核医学検査、心臓カテーテル検査、心臓電気生理学検査などといった検査を組み合わせることでしっかりと診断させていただきます。もし心臓以外の疾患の場合であったとしてもきちんと対応させていただきます。

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