心臓弁膜症に急性ってあるのでしょうか

心臓弁膜症に急性ってあるのでしょうか

[回答]

あります。心臓弁膜症にはいくつかの分類がありますが、急性と慢性に分けることもあります。心臓の弁は、心臓を通過する血液が一定の方向に流れるための逆流防止弁です。リウマチ熱や動脈硬化で、数年から数十年かけて弁が変化すると慢性弁膜症になります。
ところが、感染性心内膜炎や心筋梗塞などで弁が壊れると急性の弁膜症になります。感染性心内膜炎では、弁にばい菌がついて組織を破壊します。心筋梗塞は心筋を養う血管がつまって心筋が壊死します。どちらも、弁そのものや弁の周囲が破壊され、弁の正常な機能が損なわれるて、弁から血液が逆流します。つまり、一旦大動脈に押し出された血液が左心室に戻ったり、左心室に送り込まれた血液が左心房に戻ったりします。前者を大動脈弁逆流、後者を僧帽弁逆流と呼びます。
これらの病気では、ハートチームによる内科治療や外科治療を組み合わせた総合的な治療が必要です。

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