弁膜症の逆流の度合いは何度が最大ですか?

弁膜症の逆流の度合いは何度が最大ですか?

エコーの検査をしたら、心臓弁膜症の 逆流の度合いが 3度と言われました。
最大は何度ですか?通常、何度から手術が必要ですか?

[回答]

心臓弁膜症で逆流があるんですね。極端にいえば、心臓は筋肉でできた袋です。この袋が膨らんだり縮んだりして血液を送り出しています。この働きを効率的に行うために、心臓には四つの部屋があり、その出入り口には弁がついています。この”弁”は、”一方通行のドア”で、最も重要な機能は逆流を防止することです。つまり、一つの部屋から出た血液が前の部屋にもどらないようにすることが最も重要な役割です。
ご指摘の弁膜症には重症度があり、それを”何度”と表すことがあります。軽ければ1度と呼び、最も重いものを3度あるいは4度と呼びます。重症ほど数字が大きくなりますが、病院ごとに3度か4度か異なることがあります。まず、主治医の先生に全体で何度まで想定されているのか、質問してみてください。また、専門家の間では、心エコー図を使った定量評価でもう少し具体的に重症度を表すことが勧められています。
原則として弁膜症が高度になると弁置換術が必要になります。例外を入れると、高度な弁膜症がすべて手術が必要とは限りませんし、中等度でも手術が必要なこともあります。大事なことは、手術は弁膜症の重症度だけでは決まらないということです。重症度を柱として、自覚症状、心機能、手術の成功率などを総合的に判断して、最終的に最もよい治療法を選択します。主治医の先生と、これらの点を踏まえてしっかり相談することが大切ですね。

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