大動脈弁狭窄症はなぜ狭窄というのですか
心臓の弁が、うまく動かないことを大動脈弁狭窄症というのですか?
心臓の弁がある通り道が狭くなることではないのですか?
どうして「狭窄」症というのでしょうか
[回答]
心臓の弁は、逆流を防止するためについています。それがうまく開かなくなると、大動脈弁の開きが正常よりも狭くなるので狭窄症、うまく閉じなくなるとそこから血液が逆流するので逆流症(または閉鎖不全症)といいます。
大動脈弁狭窄症は弁膜症の一種です。左心室の出口にある弁が大動脈弁で、この弁は大動脈につながっています。逆に言えば、大動脈の始まりが大動脈弁で、すぐ下には左心室があります。大動脈弁狭窄症とは、心臓の出口にある大動脈弁が開きにくくなって起こる病気で、出口に至る通り道が狭くなることではありません。
大動脈弁狭窄症は、心臓に負担をかけ、心臓の壁は厚くなり(肥厚)、心機能は低下します。代表的な症状は胸痛や息切れ、失神で、最後には心不全や突然死を起こします。 もし、坂道や階段がしんどくなったら、こんな病気が隠れているかもしれません。おや? と思ったら、是非病院で診察を受けましょう。私たちがあなたをサポートします。