高血圧と心臓病について教えてください。
高血圧についてネットで検索していると、高血圧が原因で心臓病に発展する。という記事をたくさん見かけました。
では、心臓の欠陥や病気が先にあって、それから高血圧を引き起こすということはあるのでしょうか?
[回答]
高血圧を気にされているんですね。血圧と心臓病は切っても切れない深い関係があります。高血圧、つまり血圧が高い状態が続くと(血管を流れる血液の圧力が高くなると)、つねに血管に刺激がかかって血管(酸素を届ける血管)が傷みやすくなります。その結果血管が硬くなって、血管の内腔が狭くもろくなり、血液の流れが悪くなります。これを「動脈硬化」といいます。また血液を高い圧力で送り出しているのは心臓なので、心臓が多くのエネルギーを必要として疲れやすくなります。こういった理由で高血圧は血管や心臓に障害をもたらします。心臓自体に病気があって、それから高血圧が引き起こされるわけではないんです。 現在、高血圧の原因は大きくわけて二つ考えられています。一つは「本態性高血圧」。これは簡単にいうとはっきりと原因が特定できないけれども血圧が高い場合。一般的に高血圧というとこれを指します。遺伝的な要因や食生活などの生活習慣などが関係しているといわれています。もう一つは「二次性高血圧」。これは他の原因があって血圧が高くなってしまうもの。高血圧の約1割が、この二次性高血圧に属しています。具体的な原因としては、腎臓の病気やホルモンの異常、血管の病気や薬の副作用などによるもので、このような場合には手術や治療によって高血圧が完治するケースもあります。血圧でお悩みのことがあれば気軽に相談してください。