■徐脈は心臓病ですか?

私は徐脈で1分間に30~40回しか脈を打ちません。病院に通院していますが、ペースメーカーの植え込みを勧められています。
徐脈や狭心症も心臓病なのでしょうか?

[回答]

徐脈や狭心症も心臓病です。心臓病 わかりにくいですよね。心臓は体に血液を巡らせるポンプの働きをしています。このポンプは規則的に力強く動き続けています。何らかの原因でポンプの機能が低下すれば、それは心臓病です。
徐脈と狭心症は、それぞれ異なる病気です。徐脈は、ご存知のように脈が遅くなる病気です。心臓が一定のリズムで動くために、心臓の中に時計の役目をする細胞と、規則的な刺激を心臓全体に行き渡らせる電線の役目をする細胞があります。これらのいずれかの調子が悪くなると徐脈になります。あまりに脈が遅くなると心臓のポンプとしての機能に差し支え、めまいや失神、心不全につながります。ペースメーカーをいれるかどうかは、脈が遅いのはなぜか、どのくらい遅いのか、症状はどうか、そしてポンプ機能はどうか などを総合的に判断して決めることになります。
狭心症は動くと胸が痛くなり、静かにすると痛みが消える病気です。原因は心臓の筋肉を養っている血管が細くなることです。そもそも、体をたくさん動かしたときには、心臓ではたくさんの栄養が必要になります。そのため心臓だけを栄養するための特別な血管が発達していて、これを冠動脈と呼びます。冠動脈の狭いところで血流が滞ると、心臓には運動時に十分な栄養がとどかなくなり、それがもとで胸が痛むようになります。いくつかの検査を組み合わせて、どの冠動脈がどのように細くなり、それが実際に心臓の栄養不足を招いていることを証明すれば、状態に併せて様々な治療が行われます。
ご心配されている徐脈のことは、主治医の先生にもう一度詳しく病状を尋ねてみたらどうでしょうか?

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