心電図でどの程度わかりますか?

会社の健診で心電図に異常があるといわれ、薬をで治療をしています。数か月に一度行く病院では心電図を毎回しますが、それ以外は同じ薬をひたすらもらうだけです。心臓病は心電図でだいたいはわかるんでしょうか。

[回答]

心電図は心臓の検査ですが、すべてではありません。心臓には様々な病気がありますが、心電図でわかるものと心電図ではわからないものがあります。不整脈や心筋梗塞は心電図である程度わかりますが、弁膜症や心筋症、先天性心疾患などは、さらに多くの検査が必要です。
心臓のためにはたくさんの検査があります。それは、それぞれの病気に適した検査が必要だからです。多くの病院では、症状や身体所見(聴診器を使ったり、脈を触れたりする診察のみたて)に胸部レントゲン、心電図や採血を組み合わせて、最初の診断をします。
この段階では細かい病気まではわからないこともあります。あるいは病気がわかってもさらに細かい検査が必要になることがあります。
例えば息切れで病院を受診したとします。息切れには心臓の異常だけでなく肺の異常や血液の異常まで含まれています。そこで胸部レントゲンと心電図で、胸に水がたまっていないかどうかなどを調べ、心電図で異常な不整脈がないかどうかなどを調べます。もし聴診器で心雑音が聴こえたら、もし足のむくみが強ければ、心臓の機能を調べるために心エコー図検査が必要になります。万が一採血で心筋梗塞などが疑われれば心カテーテル検査が緊急で必要になることもあります。
このように、心電図は心臓の基本的な検査ですが、それですべてがわかる訳ではわかりません。主治医の先生に病状についてもう一度よく伺ってみてはいかがでしょうか。

メニュー