最悪失明!?様子見NGの「目の痛み」の見分け方〜ERドクターと考える緊急の眼科疾患〜

こんにちは!東京ベイ・浦安市川医療センター救急外来部門です。
今回は「目が痛いけど病院に行くべき?」という疑問にお答えします。

【よくある「目が痛い」、ただのドライアイで済まない時もあります】

「目が痛い」と聞いたら何を思い浮かべるでしょうか? 冬の時期であれば、ドライアイによる症状だと思うから様子見てみようかな、と思う方も多いのではないでしょうか。もちろん眼の乾燥症状の頻度は多いとは思われますが、「目が痛い!」という症状は危険な疾患が隠れていることがあります。

目の痛みがある患者さんの原因は眼周囲と眼球に分けられます。また嘔吐、頭痛、発熱など他の症状を伴っている場合には原因が異なる場合があります。その中でもどんな症状を伴っている場合に注意が必要なのでしょうか。

「物が見えなくなった=視力低下あり」、「眼の充血あり」の場合には特に注意が必要です。これらの症状をきたす代表的な疾患は、急性緑内障発作、角膜びらん/角膜炎、ぶどう膜炎、異物などがあります。特に「物がみえなくなった」という場合には急性緑内障発作など緊急の病気が隠れている可能性があり治療が遅れることで失明をおこしたりする可能性があります。

【救急外来ではどんな検査をするのでしょうか?】

お話を伺った後、眼の観察をさせていただきます。具体的には充血の程度や種類、角膜・結膜・強膜の状態はどうなのか、視力の検査等になります。必要であれば眼圧測定、細隙灯顕微鏡検査などを用いて眼の状態を詳しく確認させていただきます。

・眼圧測定
急性緑内障発作では眼圧が上昇することにより眼の痛みが生じるため、眼圧測定を行うことがあります。

・細隙灯顕微鏡検査
細隙灯という細い光を眼にあて、その部分を顕微鏡で拡大して確認します。角膜、前房、虹彩、水晶体、硝子体前部などの状態を確認する検査です。眼内異物の有無についてもこちらで確認します。

【いつもと違う目の痛みは早めの受診を】

よくある症状である「目が痛い」も、その原因は様々です。病院受診のタイミングについては、特に上記のような症状(「ものが見えにくい」、「眼の充血あり」など)に該当する場合は自宅で様子を見るのではなく、すぐに医療機関を受診していただくことをお勧めします。もちろん、ドライアイの方も「今日の目の痛みは何かいつもと違う」と感じたら受診をした方が良い場合があります。

目が健康であることは日々の暮らしにとても大切です。特に「見えにくい」を伴う目の痛みは、「多分いつものドライアイだから様子見よう」で済まない可能性があります。
「いつもと違う目の異常」を感じたら、お近くの眼科、もしくは救急外来を早めに受診されてください。
*当院救急外来は救急科が24時間365日で診療対応をしております。

参考文献:
UpToDate: The red eye: Evaluation and management
これだけで眼科がわかる!プライマリ・ケア医&救急医のための眼科診療ガイド

メニュー