手足の動きがいつもと違う!?言葉が出てこない!?呂律が回らない!?~Time is Brain! 時は脳なり!すぐに受診を~

「左右どちらかの手足が動かしにくくなった」、「突然言葉が出てこなくなった」…このような症状に気づかれた場合には、すぐに救急車を呼び、少しでも早く医療機関を受診しましょう。

私たちの手足の動きや発語を司るのは、脳です。
突然の手足の動かしにくさ(「麻痺」と呼びます)や、言葉の話しにくさ、呂律が回らない(「構音障害」と呼びます)といった症状では、脳に何かしらの異常、具体的には脳出血や脳梗塞など、いわゆる「脳卒中」と呼ばれる脳血管障害の可能性を疑います。

脳卒中は、日本人の死因の第4位、寝たきりになる原因としては最も多い疾患です。脳出血は「脳の血管が破れる」病気で、脳梗塞は「脳の血管が詰まる」病気です。
やぶれた血管や詰まった血管の位置や種類、そして出血や梗塞の大きさ(範囲)によって治療法は様々です。手術になることもありますし、カテーテルと呼ばれる細い管を使用した血管内治療が選択されることもあります。

大切なことは、「症状に気がついたら、なるべく早く医療機関を受診すること」です。早ければ早いほど、治療法の選択肢は多くなりますし、また麻痺や構音障害を残存させずに、もとの生活に戻ることができる可能性も高くなります。

米国では、少しでも早く脳卒中の患者さんに医療機関を受診してもらうための合言葉として「FAST(ファスト)」が提唱されています。
F=FACE(かお)
A=ARM(うで)
S=SPEECH(ことば)
T=TIME(発症時刻)

引用元:公益財団法人 循環器病研究振興財団 http://www.jcvrf.jp/general/arekore.html

脳は非常に繊細な臓器です。体温が上がったり、酸素の供給量が減ったり、血流が低下したり、そうした影響を強く受けやすく、結果として後遺症を残すことも少なくありません。
したがって、脳の障害を起こした場合には、「なるべく早く医療機関を受診し、診断をつけ、適切な治療を受ける」ことが大変重要になります。

たとえば脳梗塞であれば、もちろん梗塞のある場所や大きさにもよりますが、概ね4時間以内であれば、複数の治療を選択できる可能性があります。症状が起きた時刻や最後に麻痺や構音障害が起こっていなかった時間を教えていただくことは、治療方法の選択にもつながるため、非常に大切なことです。

また、高血圧や不整脈、高脂血症、喫煙歴などは脳卒中の危険性を高めます。こうした疾患の指摘がありながら治療していない場合は、ぜひ一度医療機関にご相談ください。

「手足が動かしにくい!?」 「言葉が出てこない!?」 これらの症状に気づかれた際には、救急車を呼び、すぐに医療機関を受診しましょう。

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