夏のスポーツ、安全に楽しもう!〜救急医と考える熱中症予防〜

こんにちは。東京ベイ・浦安市川医療センター救急外来部門です。
蒸し暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。この時期にグッと増える疾患は、ご存知の通り「熱中症」です。昨年は6月から9月の間に全国で6万4869人の患者さんが熱中症により救急搬送されました。

どのような人が熱中症になりやすいのでしょうか?
救急搬送された方の年齢区分別では、高齢者が最も多く、ついで成人、少年、乳幼児の順です。
熱中症といえば、屋外でのスポーツ、工事現場での作業などをイメージする方が多いのではないでしょうか。実は屋内での発生が約8割を占めます。ひとり暮らしの高齢者が、暑い居室内で動けなくなっているところを発見され搬送されてくることをしばしば経験します。こういった患者さんは発見が遅くなり重篤化していることも少なくありません。

スポーツ現場における熱中症

オリンピック・パラリンピックが真夏の東京で開催されることが決まり、熱中症に関する研究が注目を浴びました。どのように暑い環境に慣れていくか、暑い環境下でいかにパフォーマンスに発揮するかなど、様々な研究が行われています。夏場のスポーツ活動は、熱中症のリスクから避けられません。日本スポーツ協会が発表している熱中症予防の5ケ条を紹介します。詳細は、ウェブページや動画で紹介されていますので一見をおすすめします。

①暑いとき、無理な運動は事故のもと
②急な暑さに要注意
③失われる水と塩分を取り戻そう
④薄着スタイルでさわやかに
⑤体調不良は事故のもと

参考:熱中症を防ごう – JSPO – 日本スポーツ協会
https://www.japan-sports.or.jp/medicine/heatstroke/tabid523.html

熱中症が疑われる場合の対処法

①本人が呼びかけに反応しない場合は救急車を要請しましょう。

②日陰などの涼しい場所に移動し、衣服をゆるめてください。

③首や腋窩など大きな血管の通り道を冷やしましょう。浸水冷却といってバスタブやバケツなどに冷水をためて身体ごと浸かることも有効と言われています。

④水分を自力で摂取できない場合は医療機関を受診してください。できる場合は塩分(ナトリウム)の入った飲料水を補給してください。

東京ベイの救急外来では、来院された方に「受診してよかった。安心して治療を受けられた。」と思っていただける救急診療を提供できるように、医師、スタッフ一同、引き続き努力してまいります。
当センターに来院される患者さん、ご家族をはじめとした地域の皆さま、これからも私たち東京ベイERをどうぞよろしくお願い致します。

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