「このキズ、病院に行った方がいい?」〜その疑問、東京ベイER医師がお答えします〜

こんにちは! 東京ベイ・浦安市川医療センター救急外来部門です。

日常生活、スポーツ、さらには旅先で、体にキズ(傷)ができるのはよくあることです。今回は病院へ行って診てもらった方が良いキズのポイントに関してお話しします。

すりキズ?切りキズ?そのキズはどんな傷?

怪我をして出来るキズには皮膚の表面が擦りむけて出来るすりキズ、包丁やガラスなど先の尖ったもので切って出来る切りキズに分けられます。すりキズは皮膚表面が擦れて傷ついている状態なので通常縫い合わせることはできません。砂などの異物混入が通常の洗浄で除去できない場合は病院受診が必要です。切りキズの場合は傷の大きさが小さくても深くまで切れていることもあります。創部の皮膚と皮膚が離れており指で軽く寄せると元の状態に戻るような場合や、出血が止まらない時は、病院で縫った方が良い切りキズだと思われます。病院で縫うキズの場合、受傷してから時間がたつほど感染のリスクが高まるとされています。特に顔などの目立つ場所の場合は早めに受診してください。

まずどうすれば良いの?キズができた時の初期対応

まずは十分に洗うことが大切です。水道水(+泡立てた石鹸)でしっかり洗い、砂や泥、異物などを落とします。以前は消毒液を使用することが良いとされていましたが、今は水道水で十分とされています。じわじわ出血している時は、10-20分程度清潔なハンカチやガーゼ、ティシュなどで圧迫止血をします。押さえても出血が止まらない場合は、キズ口を心臓より高い位置にあげると血が止まりやすくなりますが、その場合は病院を受診してください。

キズは絆創膏などで覆い適度な湿度を保ちましょう。以前は、キズは乾燥させた方が良いとされていましたが、現在では傷口から出る浸出液を活かした湿潤療法の方が治りが早いと考えられています。1日1-2回、水道水で洗い、キズ用絆創膏で覆う処置を繰り返しましょう。

下記の場合は早めに病院を受診してください。

  1. 汚いモノ(錆びた刃物など)・汚い場所で怪我した時
  2. キズが深い・出血が止まらない時
  3. キズに異物(砂利・ガラスなど)が入り込んで取れない時
  4. 感染を疑う時(キズが赤い・熱感がある・腫れてくる・膿が出てくる)
  5. 家庭で処置して数日経過しても良くならない時(ほとんどのキズは7-10日で治ります)

東京ベイの救急外来では、来院された方が受診してよかったなと思える治療を提供できるように、医師、スタッフ一同、引き続き努力してまいります。
当院を受診してくださる患者さん、ご家族をはじめとした地域の皆様、これからも東京ベイERをどうぞよろしくお願い致します。

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