「どこに行けば?」を「ここに行けば」へ!

皆さま、初めまして。
救急集中治療科救急外来部門です。
今回から、「どこに行けば?」を「ここに行けば」へ!をテーマとして、地域の皆様に有用な情報を提供させて頂き、お互いに良好なコミュニケーションを図れればと考え、連載を開始させて頂きます。
どうぞ、よろしくお願いします。

皆さまは、体調が優れない、調子が悪い時に病院へ行くかどうか、行くとしてもどこの病院へ行ったら良いのだろうと悩んだことはありませんか?
熱があり、だるいけれど重症ではないのかな?
大切なお子さんが頭をぶつけてしまい、嘔吐しているけど大丈夫だろうか?
おばあちゃんがいつもと比べて、なんとなくおかしいのだけれども、病院に行った方がいいのかな?
自分や家族、友人など周りの人に、様々な身体に関する悩みが日常にはあると思います。
しかし、日本には開業医の皆様から大学病院までと色々な病院があり、適切な病院を選ぶというのは困難と言わざるを得ません。
さらに、夜間や休日などの緊急時には空いていない病院も多く、その難しさを増すために悩んでしまう患者さんも少なくないと思います。

確かに、医療という分野は患者さんとの情報のギャップが大きく、判断することが難しい分野です。
また、病院によっては特定の専門医しかおらず、対応が困難と判断され受診できないケースも散見されます。
さらに、救急車を呼んだのに搬送先が見つからずに、救急隊の方が立ち往生してしまうこともあります。
では、どうしたら良いのでしょうか?
我々、救急医にお任せください。
当センターは、ER型救急という体制をとっており、歩いて来院される方から救急車で来院される方まで、風邪症状の方から心肺停止の患者さんまで、乳幼児から高齢の方まで、様々な患者さんを診察し、必要時には専門医に速やかに紹介するという病院の入り口のような役割を担っています。

例えば、鼻血が止まらないという主訴で救急搬送された患者さんがいました。
鼻血というと耳鼻科の診察が必要と思われるかもしれませんが、多くの鼻出血は適切な圧迫により止めることが可能で、専門医の診察は必要がないことが多いです。
しかし、その患者さんは出血が止まらないにもかかわらず、周辺の病院での受け入れが困難とのことであり、1時間かけて当センターにいらっしゃいました。
当センターにて、適切な圧迫方法で10分ほど圧迫したところ止血でき帰宅できることになりました。
その患者さんは、わざわざ遠方から来ていただきお疲れであるにも関わらず、止血できたことを喜んでいただき、救急隊の方とも一緒に達成感を共有できました。
このように専門医でなくても対応可能であることも多く、必要時には適切に相談を行います。

患者さんがお悩みの時、開業医の先生が患者さんでお悩みの時、救急隊の方が搬送にお困りの時、いつでもどこからでも、ご相談ご搬送お待ちしております。

 

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