心臓血管外科

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外来診療担当医のご案内

当科の外来担当医表はこちらからご覧頂けます。

新着記事

心臓血管外科の紹介

1. 低侵襲心臓・大血管手術を積極的に行っています

当科では、胸骨を温存する低侵襲心臓手術(MICS、ミックス)を心臓弁膜症(弁形成術、弁置換術)、虚血性心疾患(冠動脈バイパス術)を中心に幅広く行っています。

特に僧帽弁形成術・置換術、三尖弁形成術・置換術、心房中隔欠損閉鎖術、心房細動手術(メイズ手術や左心耳切除術)は、骨を切らない・折らない・開かない完全内視鏡下手術を行っています。手術創はダヴィンチを用いたロボット手術と同等かさらに小さく、コストは数十分の一です。また、当センターに導入している4K内視鏡は、ダヴィンチよりも画質が優れており、心臓の細部までよく見えます。

大動脈弁手術は、完全内視鏡ではありませんが内視鏡補助による同じくミックスを行っています。あるいは高齢の方、手術リスクが高い方にはカテーテルを用いたTAVI (タビ、経カテーテル大動脈弁植込み術)を行っています。また、動脈瘤手術もステントグラフト手術と言われるカテーテル的手術を行っています。特に腹部大動脈瘤は切開することなく、完全経皮的手術(切開しない手術)を行っています。

高度な技術と細やかな周術期管理で、創の痛みの軽減、無輸血または最小限の輸血、早期退院、早期社会復帰を実現します。患者さんのニーズに応えることに加えて、医療コストの削減や患者さんがより早く社会で活躍できるようにすることで、社会にも貢献していきます。

内視鏡下心臓手術の様子

内視鏡下心臓手術後の創

2. チームで安全、最適な治療を提供します

低侵襲心臓・大血管手術はまさにチーム力が決めての治療です。内科医、集中治療医、麻酔科医、ナース、リハビリ、臨床技師のどこが抜けても成り立ちません。それぞれが高いレベルで、そしてお互いが連携することで初めてこの治療は成功します。まさに「チーム力の東京ベイ」が最も力を発揮できる治療です。

手術適応、方法については必ず術前にハートチーム(循環器内科、麻酔科含む)で検討します。ミックス、カテーテル、従来手術など多くの治療選択肢の中から安全かつ最適な治療法をチームで選択します。開胸手術一択しかない病院ではどうしても偏った選択しかできません。フルオプションがあるからこそ最適な治療法が選択できます。

低侵襲手術は体型や心臓・血管の状態によって向き不向きがあり、場合によっては安全性を考慮して従来手術(胸骨切開手術)をお勧めすることがあります。どのような治療にも必ず欠点や弱点がありますので、その点を術前に明確に説明します。術後、退院後もしっかりとした説明、術後フォローアップを行います。診療一貫して満足度の高い治療を提供できるように努めます。

3. 緊急手術、複雑な手術もお任せ下さい

365日、24時間体制で緊急手術に対応します。大動脈解離、大動脈瘤破裂など超緊急症例にも迅速に対応します。再手術や複数の心臓疾患に対する複合手術、その他、他院で困難と言われた症例にも積極的に対応いたします。また、総合病院の力を活かして心臓以外の内科的持病を持つ患者さんにも手術を行うことが可能ですし、透析患者さんの心臓手術も腎臓内科と連携して積極的に行っています。(透析患者さんのタビのリンクはこちら

当科での手術対象となる主な疾患

・大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症
・僧帽弁閉鎖不全症、僧帽弁狭窄症
・三尖弁閉鎖不全症、三尖弁狭窄症
・狭心症、心筋梗塞による合併症
・胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤
・急性大動脈解離、慢性大動脈解離、解離性大動脈瘤
・感染性心内膜炎、弁置換術後の人工弁不全、弁形成後の逆流再発や狭窄症
・心房中隔欠損症、心室中隔欠損症、その他一部の先天性心疾患
・閉塞性肥大型心筋症、心房細動、心臓腫瘍、心臓内血栓、肺動脈塞栓症など
*その他の心臓・血管疾患も気軽にご相談ください。
*下肢静脈瘤は当院では手術を行っていませんが、連携している下肢静脈瘤専門医をご紹介させて頂きます。

スタッフ紹介

伊藤 丈二

心臓血管外科 部長

菊地 慶太

心臓血管外科 副部長
Coronary program director
友愛医療センター スーパーバイザー

吉野 邦彦

心臓血管外科 医長

酒井 大樹

心臓血管外科 医員 (フェロー)

増田 快飛

心臓血管外科 医員 (フェロー)

崔 容俊

心臓血管外科 医員 (フェロー)

田端 実

心臓血管外科顧問
順天堂大学 心臓血管外科 主任教授
虎の門病院循環器センター外科特任部長

重冨 杏子

心臓血管外科
主任診療看護師

吹田 耕治

心臓血管外科
診療看護師

当科の卒業生

中村 雄一

聖路加国際病院

当科在籍 2022年4月~2022年9月

中村 亮太

聖路加国際病院

当科在籍 2021年10月~2022年9月

藤井 裕美

戸田中央総合病院

当科在籍 2019年4月~2022年4月

小谷 真介

近畿大学

当科在籍 2019年6月〜2022年3月

森村 隼人

早稲田大学先端生命医科学センター

当科在籍 2017年4月~2021年3月

稲葉 雄亮

杏林大学

当科在籍 2019年4月〜2020年3月

中永 寛

順天堂大学

当科在籍 2017年4月〜2019年5月

平岩 伸彦

当科在籍 2013年10月〜2015年9月、2017年10月〜2019年3月

西田 秀史

Chicago University (USA)、聖路加国際病院

当科在籍 2018年10月~2019/1月

河野 裕志

MedStar Washington Hospital Center. Director of Minimally Invasive Cardiac Surgery

当科在籍 2013年10月〜2018年6月

渡邊 隼

札幌孝仁会記念病院 心臓血管外科 医長

当科在籍 2016年7月〜2018年3月

中塚 大介

奈良県総合医療センター

当科在籍 2015年4月〜2017年7月

日尾野 誠

Cleveland Medical Center

当科在籍 2016年4月〜2017年3月

星野 理

慈恵医科大学

当科在籍 2014年10月〜2015年6月

川堀 真志

Brigham and Women's Hospital (USA)現在はTufts Medical Center (USA)

当科在籍 2013年9月~2014年6月

メルリーニ ミケアンドゥルー

聖路加国際病院

当科在籍 2022年10月~2023年3月

診療実績

学術業績

施設認定

学会・協議会名施設認定
日本ステントグラフト実施基準管理委員会胸部ステントグラフト実施施設認定
日本ステントグラフト実施基準管理委員会腹部ステントグラフト実施施設認定
三学会構成日本心臓血管外科専門医認定機構基幹施設
経カテーテル的大動脈弁置換術関連学会協議会実施施設
経カテーテル的大動脈弁置換術関連学会協議会経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)専門施設
日本循環器学会経皮的僧帽弁接合不全修復システムの実施施設

当センターの施設認定一覧はこちら

当センターハートチームによる心臓病診療の紹介

経皮的末梢動脈形成術

内服治療で改善が見込めない場合や重症な状態であるときなど、多くの病変が適応となっ…

経皮的腎動脈形成術

腎動脈の狭窄を解除する治療法は、現在では侵襲の少ないカテーテルによる風船治療やス…

心筋シンチグラフィー

心筋シンチグラフィーは、心筋に集まる特殊薬(放射性医薬品)を注射して心臓に血液が…

心電図

心電図検査は、心臓の電気的な活動の様子を記録することで、心疾患の診断と治療に役立…

心臓MRI

MRI(磁気共鳴画像診断法:Magnetic Resonance Imaging…

心臓CT

心臓CTとは、造影剤を使用して冠動脈やその他の心臓や血管の形態を評価する検査のこ…

心臓カテーテル検査

心臓カテーテル検査は狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、また心不全・弁膜症などの…

心不全

心不全とは、『心臓の働きが低下した結果、体に問題が起こっている状態』を表しおり、…

閉塞性動脈硬化症

閉塞性動脈硬化症とは、動脈硬化により足の動脈に狭窄や閉塞をきたす病変をいいます。…

腎動脈狭窄症

腎臓の動脈が狭くなる病気を腎動脈狭窄症といいます。高血圧の原因を詳しく精査するこ…

大動脈疾患

1. 急性大動脈解離 病気について 大動脈解離とは、体の中の一番太い血管である大…

不整脈

不整脈とは、心臓のリズムが異常になるものをいいます。不整脈には、自覚症状を伴わな…

当センターハートチームの紹介はこちら

ハートセンターの詳細ページはこちらからご覧ください。

近くても、遠くても、心臓血管治療が必要な方をいつでも診療いたします

私たちのハートセンターでは救急科と連携して、心臓救急治療に迅速に対応できる体制を24時間365日完備しております。命にかかわる病気である心筋梗塞、大動脈瘤破裂や大動脈解離などの急性大動脈疾患にたいして、早期治療により助かる患者さんを確実に助ける、それが我々の重要な使命です。緊急時搬送手段は様々です。当ハートセンターでは、近くても遠くても、救急車からドクターヘリまで受け入れ実績があります。

東京ベイから全国へ最先端医療の情報発信をして行きます

私たちハートチームが第一に考えているのは、目の前の患者さんと向き合い、心臓や血管の病気からお守りしたいということです。そのために、地域の医療を大切にするとともに、遠方からの期待にも応えます。これまでも、そしてこれからもドクターカーからドクターヘリまで期待に応え、市民公開講座やミニ循などで、真摯に活動して参ります。
それと同時に、私たちハートセンターが現実にとどまること無く前進するために、臨床成果をアカデミックな立場で継続し、価値ある情報を積極的に国内外に発信します。私たちハートセンターは、心臓血管治療における国内外の有名施設で十分な研鑚を積み、あるいは指導的立場であった医師やコメディカルたちが集まり、ハートチームを形成しています。それぞれのメンバーが国内外の様々な場でチームとして情報発信します。さらに、与えられた場だけでなく、自ら学ぶ場を作り発展させることで、世界の医療に貢献したいと考えています。

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